- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道鷹栖町
- 広報紙名 : 広報たかす 令和7年7月号
鷹栖町長 谷 寿男
■地球温暖化と異常気象
6月に農業関係の要請活動で東京に出張したが、連日30度を超える猛暑。エアコンなしでは生活できない環境でありながら、建物の横はエアコン熱で更に気温が上昇しており、ついつい地球温暖化を考えさせられた。このまま温暖化対策を何もしなければ、生活の便利さと引き換えに地球は益々ヒートアップし、2100年には札幌市の最高気温が40度を超えると環境省が発表している。加えて、線状降水帯やゲリラ豪雨、台風襲来も北海道でも珍しくなく、町内でも昨年7月下旬には大きな水害となり、対策に奔走しているのが現実だ。
そこで温暖化を少しでも食い止めようと町でも「ゼロカーボン宣言」を行い、ごみの減量や太陽光発電、宅配ボックスの推進、植樹などの育林活動にも力を入れている。今年からは燃えるごみへの「生ごみ」比率も高いことから、「生ごみ処理機」の助成も開始し、燃やすことからリサイクルすることへの意識変化を促している。反応も上々で6月町議会で補正予算も可決されたので、これから臭気が気になる暑い夏に備えて活用してもらいたい。
孫やひ孫の世代にも「災害の少ないこの豊かな自然環境」を引き継ぐには「他人事から自分事へ」の意識が重要であり、私も「マイバッグ・マイ箸・マイボトル」などの活用や公共交通である道北バスに乗車するなど、社会の一員としてエネルギーの無駄遣いをしないように努め、若い世代にも学校の授業で訴えている。