くらし 持続可能な水道・下水道の維持に向けて(1)

■経営戦略を改定しました
水道事業、下水道事業を行っている公営企業については、将来にわたり住民生活に必要なサービスを安定的に提供していくため、中長期的な基本計画としての経営戦略の策定が求められています。経営戦略の内容は、投資・財政計画を示し、料金収入による独立採算を基本とした、収支バランスや投資事業、財源、経営健全化の取り組みを提示することになっています。
今回、町では令和7年度から令和16年度までの10年間の計画の見直を行いました。

◆水道事業の概要
町の水道事業は、平成20年から供用を開始し、現在約6700人の方が利用しています。しかし、町の人口は減少傾向にあるため、今後、給水量・料金収入が減少することが想定されます。
一方で引き続き、安全な水の安定供給を行うための水道施設の整備や老朽化していく既存施設の更新が必要になります。
現在、町の水道事業は次の理由から厳しい経営状況であり、赤字経営が続いています。

・20立方メートルあたりの水道料金が道内平均4466円に対して2853円と安価
・新たな水道施設の整備に伴い、多額の工事費が発生
・建設資材費や電気料の高騰による維持管理費の増加

◆基本方針
◇(1)水道施設の整備
安全で安定した水の供給を行うため、計画的な水道整備と耐震化を進めます。

◇(2)水道施設の適正な維持管理
水道施設のライフサイクルコストの低減を図り、効果的で効率的な整備を行い、既存施設の適正な維持管理を行います。

◇(3)水道事業の健全経営
水道事業のより一層のさらなる効率化や経費の削減を図るとともに、水道事業の持続に必要な料金水準・料金体系の見直しを行い、健全な運営を図ります。

◆投資・財政計画
料金の見直しによる収益の増加と町の一般会計からの基準外繰入を行わない、独立採算を原則とした収支計画では、現行料金より2・74倍(20立方メートルあたり7810円)の料金改定が必要と試算しています。

◇収益的収支

◇収益的収支(料金見直し後(案))

◇資本的収支

◇資本的収支(料金見直し後(案))