くらし そういちろうくんと考える 乗って!つないで!まちの元気! まちの公共交通

◆オンデマンド交通の実証実験を始めます
全国的に人口減少と高齢化が進むなか、地域における「移動手段の確保」は喫緊の課題です。とりわけ地方では、自家用車中心の暮らしが一般的ですが、運転免許を自主返納した高齢者や、通院・買い物に不自由を感じる人の増加が深刻化しています。
一方で、公共交通も厳しい状況に置かれています。コロナ禍以降の利用者減少や運転手不足により、バス・鉄道の路線縮小や廃止が全国で相次ぎ「決まった時間・ルートで走る」従来方式だけでは、多様化した日常の移動ニーズに応えきれなくなっています。

◇東神楽町の現状と課題
町が昨年度に実施した町民アンケートでも「本数が少ない」「行きたい場所へ直行できない」といった声が多数寄せられました。特に高齢層からは、買い物や通院の足を不安視する意見が目立ちます。

◇新しい公共交通のかたち
こうした課題を解決するため、町は「オンデマンド交通」の実証実験に踏み出します。オンデマンド交通とは、時刻表や固定ルートに縛られず、利用者の予約に応じて車両が柔軟に走行する新しいサービスです。
予約方法:スマートフォンまたは電話
運行制御:AIがリアルタイムで最適ルートを算出
乗合効率:複数の利用者を効率よくマッチングして送迎
たとえば「明日、午前10時に町立診療所へ」と前日までに予約をすれば、AIが経路を調整し、他の利用希望者との乗り合いを考慮しつつスムーズに送迎します。

◇期待できる効果
・事前に乗車時間を予約することで予定が立てやすくなる
・自宅の近くにバス停が無くても自宅の側から乗車できるようになる

◇実証実験の概要
実施期間:令和7年10月頃(予定)
対象エリア:町全域(町外には行きません)
運行方法:検討中
予約手段:LINE(ライン)など
運行主体:東神楽町

◇目指す姿
・免許返納後も安心して暮らせる町
・車がなくても買い物・通院ができる町

◇皆さんの声がカタチになります
今回の実証事業は、住民の皆さんの声を受けての第一歩です。皆さんに実際に使っていただき、課題や改善点を見つけることで、将来的な本格導入の検討につなげていきます。ご協力をお願いします!
オンデマンド交通は「みんなでつくる新しい公共交通」です。一人でも多くの町民の方に使っていただくことが、成功のカギです。特に高齢の方や移動に不安を感じている方には、ぜひご家族やご近所の皆さんからもお声がけをお願いします。次号以降でもオンデマンド交通の実証実験に関する情報をお知らせしていきます。どうぞご注目ください!