くらし 炎天下に響く号令 当麻消防演習/全道大会「小型ポンプ操法」で準優勝

7月6日、今年も大雪消防組合当麻消防団(羽根敏団長)による消防演習が行われました。
この日は32度の真夏日。うだるような暑さの中、町内6つの分団から結集した消防団員が、当麻中学校吹奏楽部の演奏とともに市街地を行進。当麻スポーツセンター前の駐車場では、小隊訓練やポンプ車操法に加え、18日の全道大会出場に向けた小型ポンプ操法が披露されました。これらはいずれも消防の基礎訓練であり、部隊行動を確実なものとするために行われるものです。
さらに模擬火災訓練では、スポーツセンターからの出火を想定し、発煙筒を用いた実践的な訓練を実施。煙が立ちこめる中、消防署から町内すべての消防車が現場に急行し、消火活動にあたりました。今年は1階に取り残された人を想定した救助訓練も実施。消防団員と消防職員が連携し、迅速に消火・救助活動に取り組む様子が披露されると、訓練を見守っていた来賓や町民からは自然と拍手が湧き起こりました。
機敏かつ正確に日々の訓練の成果を示す消防演習。地域の安全を守る力強い姿がありました。

■全道大会出場報告
全道の消防団員が集い、消火活動の基礎的な動作を競う「北海道消防操法訓練大会」。7月18日、江別市で実施された本大会の「小型ポンプ操法」の部に、当麻消防団から選抜された団員7人(舟山昌志・中島久滋・山田洋暉・菊地利彦・菅野有祥・小林靖典・星慶太)が出場しました。
「小型ポンプ操法」とは、消防車(ポンプ車)を用いずに可搬の「小型ポンプ」を稼働させて水を送り、20メートルホースを3本つなげ、60メートル先の火点を狙うもの。審査は一連の動作にかかるタイムを競うだけでなく、その正確性や節度(丁寧さ)などによって評価されます。
タイムの要となるのは、操作員相互の連携。本大会に向けて昨年の2月から訓練が始まりました。
雪の降る日も、残暑が残る日も、仕事終わりに優勝を目指して励んできた1年半。大会当日、わずか5分という時間に全力で挑んだその結果、日頃の訓練の成果が実り、見事準優勝となりました。
団員皆さんの勇姿は、町にとって大きな誇りです。今後ともあたたかいご声援をお願いします。