- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道苫前町
- 広報紙名 : 広報とままえ 令和7年5月号
(障がい者福祉)
障がいの有無に関わらず、地域住民それぞれが安心して暮らせる地域社会の実現を目指すとともに、住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、令和6年度から令和8年度までを計画期間とする「苫前町障がい者計画」に基づき、障害福祉サービスや地域生活支援事業等の必要なサービスの充実を図ってまいります。
(地域医療)
地域医療を取り巻く環境は、慢性的な医師不足や地域偏在などにより、厳しい状況が続いていますが、本町においては、引き続き2医療機関と歯科診療所による体制を維持し、町民の皆様が安心して医療を受けられるよう、必要な支援を継続してまいります。
公的医療機関である苫前厚生クリニックにおいては、令和4年度よりクリニック2階を活用し、JA北海道厚生連との共催による認知症カフェを開催し、参加者からも好評を得ているところであり、引き続き、クリニック2階を地域住民の健康づくりのプラットフォームとして機能するよう努めてまいります。
また、苫前地区における持続可能な医療提供体制の構築を目指し、令和6年7月に医療法人社団オロロン会との連携協定を締結したところであります。令和7年秋頃までに整備される新しい苫前クリニックを公設民営の町立診療所としての運営に移行することとし、引き続き町民の健康保持と必要な医療サービスの提供に努めてまいります。
(健康づくり)
引き続き感染症対策には万全を期すとともに、新たに帯状疱疹ワクチンの定期予防接種を開始するなど各種ワクチンの接種機会を適切に確保し、一部接種費用の助成を拡充するなど対象者の負担軽減を実施することで、接種率の向上に努めてまいります。
また、特定健康診査やがん検診などの集団健診を開催するほか、各種の健康診査や保健指導を実施してまいります。
更に、教育委員会や食生活改善協議会とも連携し、健康づくりのための料理教室や講座などを通じて健康意識の醸成や正しい知識の普及を図ってまいります。
◆5【防災・減災対策の拡充】
5点目は、「防災・減災対策の拡充」であります。日本各地で地震、台風、集中豪雨などの想定を超える自然災害が増加する中、災害に強いまちづくりを更に推進していかなければならないと決意を新たにしているところであります。
令和7年度は、北留萌消防組合古丹別支署の庁舎改築工事に着手し、耐震化や設備更新など防災対策の拠点施設としての機能強化を図り、令和8年4月からの供用開始を目指してまいります。
また、防災インフラ整備においては、国道239号線「霧立防災事業」や「古丹別川改修事業」など、引き続き事業の早期完成に向けて関係機関への要望を行ってまいります。
更に、地域全体の防災意識と連帯意識を強化するため、豪雨や津波など地域特有の災害想定に基づく防災訓練を町が主催し、関係機関や町民の皆様との連携を強化することで、公助・共助・自助の三層から危機管理の徹底に努めてまいります。
なお、迅速性と確実性が求められる災害・防災情報の発信については、屋外拡声器や個別受信機などの設備による防災行政無線に加え、電子メール配信サービスや町公式LINEを活用するなど、町民の皆様に広く活用していただけるよう引き続き周知に努めてまいります。
◆6【各種インフラと生活環境の整備】
6点目は、「各種インフラと生活環境の整備」であります。町民の皆様の日常生活を安全・安心なものとするため、また、産業活動の効率化や競争力の向上を図るため、各種インフラの整備更新と適切な維持管理に取り組んでまいります。
(道路)
町道については、継続事業である旭長島線歩道整備や北香川1号線の改良など、安全な道路の確保に努めてまいります。
国道については、国道232号線の法面補強対策及び越波対策を中心とした強靭化計画が進められています。また、国道239号線霧立防災事業においては、令和5年度より苫前トンネル掘削工事に着手するなど、複数年にわたる事業となりますことから、引き続き早期完成に向け要望を行ってまいります。
道道については、命を守る道路としての道道苫前小平線の未供用区間9kmの早期事業着手に向け、小平町や関係機関と設立した未開通区間事業化実現研究会の2年間の研究活動を終了し、新たに期成会へと発展的に改組し、引き続き北海道に対して強く要望してまいります。
橋梁については、長寿命化総点検業務の3巡目が始まっており、3橋の点検を実施し、2橋の詳細設計及び3橋の橋梁保全工事を行います。