- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道苫前町
- 広報紙名 : 広報とままえ 令和7年8月号
■物忘れなど気になる言動はありませんか?~9月は認知症月間です~
1994年に国際アルツハイマー病協会が世界保健機構と共同で毎年9月21日を世界アルツハイマーデーと制定し、日本では2024年1月に施行した「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」において、毎年9月21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めています。例年、全国各地で認知症に関するイベントの開催や各地のランドマークをオレンジ色にライトアップするなど、認知症の啓発活動が実施されます。
日本では、65歳以上の高齢者を対象にした令和4年度の調査の推計※)で、認知症の人の割合は約21%、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害の人の割合は約16%とされ、両方を合わせると高齢者の3人に1人が認知機能に関わる症状があることになります。
認知症は珍しい病気ではなく、初期での対応が重要です。思い当たる言動が複数ないか、次の項目を確認してみましょう。
※厚生労働省「認知症及び軽度認知障害の高齢者数と有病率の将来推計」
◇もの忘れがひどい
・電話を切ったばかりなのに、相手の名前が出てこない
・同じことを何度も言う・問う・する
・しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
・財布・通帳・衣服など盗まれたと人を疑う
◇判断・理解力が衰える
・料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなる
・新しいことが覚えられない
・話のつじつまが合わない
◇時間・場所がわからない
・約束の日時や場所を間違えるようになる
・慣れた道で迷う
◇人柄が変わる
・些細なことで怒りっぽくなる
・周りへの気遣いがなくなり頑固になる
・「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われる
◇不安感が強い
・ひとりになると怖がったり寂しかったりする
・外出時、持ち物を何度も確かめる
◇意欲がなくなる
・下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
・「頭が変になった」と本人が訴える
〈ちょっと気になる段階で相談しましょう〉
普段の会話や行動で気になることがあるときは、主治医や地域包括支援センターに相談してみましょう。認知症とよく似た症状を引き起こす身体の病気もあるので、早期に適切な医療機関の受診、認知症初期集中支援チームの活用、対応の工夫やサービス利用など、治療や生活支援につながることができます。
お問合せ:苫前町地域包括支援センター(保健福祉課)
【電話】0164-64-2215