くらし 新年のごあいさつ

■幸せが実感できる村づくり
猿払村長 伊藤浩一

村民の皆様、新年明けましておめでとうございます。
令和7年の新春を健やかにお迎えになりましたことを心からお慶び申し上げますとともに、平素から村政に対し深いご理解とご協力を賜り、心から感謝を申し上げます。
昨年は、1月1日に能登半島地震が発生し、本村の友好都市「石川県内灘町」においても、道路やインフラ施設が多く被災するなどの甚大な被害が生じました。また、7月には道内においても大雨による河川氾濫など、自然災害の猛威を改めて感じたところであり、被災された方々には、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を願うところであります。
また、一方ではパリオリンピック、パラリンピックが開催され、陸上やり投げでは旭川市出身の北口選手が日本人初の金メダルを獲得したのを始め、多くの選手が勇気と感動を与えてくれました。さらには、アメリカメジャーリーグの大谷選手が史上初の50本塁打、50盗塁を同時に達成し、ワールドシリーズを制覇するなど明るい話題も相次いだ一年でもありました。
村政執行に当たりましては、漁業、酪農業の二大基幹産業の進展はもとより、本年1月には新たに「さるっ子キッチン」として新しい学校給食センターが供用開始となります。新施設では、食物アレルギーをお持ちの児童生徒に対応した専用の調理室を設けるほか、食育事業を推進するための研修室や調理室を併設し、子どもたちの健康と正しい知識、望ましい食習慣を身に付けられるよう、食育の発信基地としての取組みを進めてまいります。更に、4月には国民健康病院の診療所への転換による更なる経営の効率化を進めるとともに、介護医療院の併設によりいつまでも安心して暮らしていけるよう地域医療を守っていく所存であります。また、生活改善センター跡地の有効活用に向けては、村民の皆様の声を拝聴しながら整備計画の策定を進め、世代間交流を通じた支えあいの心を育むことのできる場所となるよう検討を進めてまいります。
本年も次代を担う若い世代が村に誇りと愛着を持ち、人との絆を大切にしながら輝き、幸せが実感できる村づくりを進めてまいります。「誰にでも_やさしい_まちづくり」の実現に向け、限りある財源と人材を効率的に活用し、そして皆様の声を大切にしながら「これまでも、これからも、このむらで」村民の皆様とともに歩みを進めてまいります。
結びに、今年は、私の村長としての任期最後の年であり集大成の年でもあります。村民の皆様には、本年も村行政への一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、新しい年が皆様にとりまして、希望あふれる素晴らしい年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。

■任期の折り返し、さらなる議会の活性化を
猿払村議会議長 山森清志

明けましておめでとうございます。
村民の皆様におかれましては、輝かしい新春を迎え、健やかにお過ごしのことと心よりお慶び申し上げます。また、平素より村議会の活動に対し、多大なるご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、元日に最大震度7の強い揺れと津波が襲い、未曾有の被害をもたらした「能登半島地震」に始まり、8月には日向灘でマグニチュード7・1の地震が発生し、さらに、9月には「能登半島豪雨」が再び能登半島を襲うなど、大規模な自然災害が相次ぎ、広がる自然の猛威を改めて見せつけられた一年でありました。
そのような中、日本人アスリートの活躍が暗い世相に光を差し、パリオリンピックの日本選手団は、過去最多となる45個のメダル獲得という輝かしい成績を収めたほか、大リーグでは大谷翔平選手が大活躍し、「50-50」という歴史的偉業を成し遂げるなど、勇猛果敢に挑んだ彼らの姿には、胸を打つものがありました。
国内ではインバウンド観光の好調など、一部の分野においては、明るい兆しもうかがえた一方で、不安定な国際情勢がもたらす物価高騰や人手不足などの諸問題を抱え、社会経済は停滞感から抜け出せず、村民の生活はもとより、村の経済活動への影響も依然として続いております。
また、国政においては、10月の衆議院議員選挙により国民の審判が下されました。与党が過半数に達せない状況下にて政権を担う石破内閣でありますが、持論である「地方創生を中核に据えた成長戦略の推進」に基づいた政策が、着実に実現されることに期待いたすところであります。
本村においては、次期(令和8年度からの10か年)の行政運営の最上位計画であります「総合計画」の策定が進められておりますが、村議会といたしましても、村民の皆さまとともに希望を持って、誰もが安心して、暮らせるまちづくりが進められるよう、中・長期的な視野に立ち、二元代表制の下、議会の役割と責任を果たしてまいりたいと存じます。
さて、我々議員8名も、早いもので本年5月にて、任期の折り返しとなる2年を迎えるところであります。地方が様々な困難や課題に直面する中、議員一人ひとりがより一層気を引き締め、議会機能のさらなる向上と活性化のため、議員一丸となり邁進してまいります。
結びに、本年が村民の皆様にとりまして幸せで実り多い、希望に満ちた年となりますことを心からお祈りいたしますとともに、今後とも村議会に対し、より一層のご支援とご協力をお願い申し上げまして、新年のごあいさつといたします。