くらし まちの政策 町議会行政報告

■教育長の選任
3月5日(水)、第3回町議会定例会において、教育長に松田拓美氏(63歳)が再任されました。(任期 令和10年3月31日まで)

■教育行政報告
松田教育長から教育行政報告がありました。その概要をお知らせします。

○町内小中学校の状況
12月20日に中学校、26日に小学校の終業式が行われ、冬休みに入りました。冬休み中は事故等も無く、1月15日~21日に始業式が行われました。
1月~2月にかけて、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ等が流行し、学校・学年閉鎖等の措置となった学校もありましたが、感染は拡大することなく、最小限で収まり、学校を再開させることが出来ました。
1月中旬からは私立高校や公立高校推薦等の入学試験が始まり、3月4日・5日には公立高等学校の一般入試が行われたところです。平取高校の出願状況は、地元・道内外から22名となっています。
3月に入り、各学校では卒業生を送る会などが実施され、3月14日には中学校で、3月19日から各小学校で順次卒業式が行われます。

○令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果
児童生徒の体力や生活習慣、食習慣、運動習慣の状況を把握し、体育・健康に関する改善と指導を図るもので、小学校5年生、中学校2年生を対象として実施いたしました。
調査結果では、小学生男女とも上位層の割合が全国に比べて高い状況、中学生は平均値よりやや低い状況になりました。
平取町としては、今後も体育専科教員を活用した指導体制の充実、1.CT活用等による体育の授業改善の推進や栄養教諭による定期的な指導、食育の推進などを進めていきます。
(結果詳細は14ページ)

○いじめ問題に関する児童生徒の実態把握調査結果
北海道教育委員会が年2回行なっている調査で、昨年11月におけるアンケート調査の結果となりますが、町内小中学校児童生徒323名の回答状況となっています。
4月から「いやな思いをしたことがあるか」との問いに対し「ある」と答えたものは60件で、内容は様々ですが、その回答を重く捉え、学校では早期に担任が中心となり、関係する児童生徒への聞き取りを行い、保護者とも内容を共有し協力するなどして指導し、現在は解決したと報告を受けています。
いじめは、「からかい」や「いじり」など些細なことから重大な事案になることもありますので、今後も学校では、注意深く子どもたちの関係や状況を見守るとともに、「いじめは絶対に許されない行為である」ということを、児童生徒に指導していくよう学校に指示しています。
また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが訪問時には、子どもたちの悩みや相談を受けながら、子ども同士の関係性を把握し、教職員や保護者とも信頼関係を深め、いじめ防止に向けた取り組みを進めています。

○体罰に関する実態調査結果
今年1月に小中学校7校の教員、小学校では保護者、中学校では生徒、保護者に対してアンケート調査票を配布し、回収は調査票またはウェブで行い、回答内容の点検、確認作業を終えました。
回答状況では、保護者から「児童を指導する場面で、教師が不適切な言葉を使った」との回答が1件ありました。校長からその教師に対し、聞き取りを行い、事実であったとの確認があり、指導したところです。
今後も各学校において、児童生徒に対する言葉を含めた体罰防止に向け、共通認識を教職員間で図ることの徹底に努めていきます。

○令和6年度平取町教育奨励表彰被表彰者の決定、授与式の実施
本年度の教育奨励表彰は、1月27日開催の教育委員会議において被表彰者の決定をし、2月18日に表彰授与式を実施しました。
被表彰者については、先月、イタリアで開催されたワールド・ユニバーシティゲームズ冬季競技大会の男子ビックエアで優勝、世界一の快挙を成し遂げた藤谷瞭至さんをはじめ、芸術文化奨励7名、スポーツ奨励5名となっています。