くらし 第3セクターの決算状況

町の出資割合が50%を超える法人について、令和6年度の決算状況をご報告します。

◆(株)新得町畜産振興公社(町営育成牧場の管理・運営)

令和6年度の預託数は、1日平均で放牧1,300頭、舎飼1,197頭、哺育703頭となりました。牧草やデントコーンの収穫はおおむね順調に進み、収穫量・品質ともに一定の水準を確保することができました。経営面では経費の縮減に努めましたが、飼料や肥料の価格は一定程度下落したものの、その他の資材価格は依然として高騰が続いており、前年度と比較して改善は見られましたが、依然として厳しい状況が続いています。こうした状況を受け、令和7年度からは預託者の皆さまのご理解をいただいた上で、預託料金を6%値上げすることといたしました。今後も引き続きコスト削減に取り組み、経営の安定化に努めてまいります。

○町営育成牧場ってどんなところ?
豊富な草資源を活用し、乳牛等の預託事業(一定期間牛を預かり育成して依頼主に返す)を行い、町内酪農家の労働力軽減、経営効率化を図っています。
牛舎、哺育舎等を備える新内牧場と、屈足牧場の放牧地の合計619ヘクタールは東京ドーム132個分の広さにあたります。

◆(株)新得観光振興公社(トムラウシ温泉東大雪荘の管理・運営)

令和6年度の入込客数は宿泊利用9,098人、日帰り温泉利用8,939人、計18,037人と令和5年度に比べて101.3%(239人増)となりました。物価高騰に対応するため令和6年1月に値上げを実施し、宿泊客数が一時減少しましたが、10月から実施した「連泊・湯治プラン」の価格の値下げやリピーターへダイレクトメールを送付するなどにより売上・入り込み数の増加に繋がりました。また、指定管理料の収入により当期純利益は3期ぶりに黒字となり、経営改善が図られた1年でした。
令和7年度も、引き続き積極的な営業活動や適正な価格設定により、さらなる売上の増加を目指してまいります。また、人員体制の整備を進めることで、受け入れ可能な客数の拡大やサービスの質の向上を図っていきます。当日予約の受け入れを継続するとともに、インバウンド(訪日外国人)個人旅行客への対応にも力を入れていく予定です。さらに、各種イベントの企画を進めるほか、本年度は施設開設60周年にあたることから、秋には記念イベントの開催を予定しております。
今後も、職員が一丸となり、新得の宝である「道内随一の泉質を誇るトムラウシ温泉」の魅力を、より多くの皆さまにお伝えできるよう努めてまいります。町民の皆さまには、町民限定割引プランをご用意しているほか、12月から1月にかけてさらにお得な特別プランも企画しております。ぜひお誘い合わせのうえ、ご利用くださいますようお願い申し上げます。なお、ご宿泊のお客様には送迎プランもご利用いただけます。