くらし 市街地町内会連合会 元気かい?

■令和7年度芽室町市街地町内会連合会役員・理事・町内会長一覧(敬称略)
一覧については本紙をご参照ください

■令和7年度定期総会終わる
令和7年度の市街地町内会連合会定期総会を5月10日(土)、午後1時30分からめむろーど2階セミナーホールにおいて行いました。参加者は、町内会長を初めとする会員、連合会役員合わせて42名、そして来賓として芽室町から佐野副町長、社会福祉協議会から木村会長にお越しいただき、役場から魅力創造課の担当職員にもご出席をいただきました。
定期総会は、睦町内会の畑会長を議長のもと議事進行を行っていただき、事業活動と、収支決算の報告を行いました。令和7年度の事業計画では、町からの「町内会活性化事業補助金」を活用し、子ども会の育成、デジタル化、高齢者支援など9つを重点項目として事業を行っていく計画と予算案について、承認をいただきました。また、参加者からは、来年度以降の連合会会計の財源確保についての質問があり、このままでは連合会会計が枯渇することから、各町内会に早めに会費(負担金)の値上げについて検討内容を提示していくと回答しています。
役員改選では、選考委員会を開き、選考委員長から新役員の提案があり、全会一致で承認されました。

■定期総会開催にあたり
市街地町内会連合会会長 白銀孝志
お忙しい中、芽室副町長、社会福祉協議会長、そして各町内会の会長や役員、会員の皆様にご列席いただき感謝申し上げます。
さて、皆さんは最近、近所であいさつや言葉を交わさない人、そして知らない顔の人が増えてきたとは思いませんか。都会のように「隣は何をする人ぞ」という状況が、芽室にも少しずつ広がってきているのではないかと思えてなりません。近所だからと言って、絆は簡単にできるものではありません。町内会の班長をすることによって、出会いや親しくなるきっかけになり、地縁を深める機会となることが、町内会という組織の果たしてきた役割は大きかったと思います。
ところで皆さんは、「ゆでガエル症候群」という言葉をご存じですか。ビーカーに入れられたカエルを熱すると温かくなり、熱くなるという変化を感じ取れずにビーカーの中でゆであがってしまうという例え話です。
今、まさにこの芽室町にも危機的な状況が訪れようとしています。それが町内会への加入率です、かつて2004年頃は80%だった加入率は、昨年には51%になり、20年間で30ポイントも減ってしまいました。そのことはずっと8年前から連合会では、いろいろな場所や、広報等で訴えてきましたが、なかなか多くの方に理解、危機感を持ってもらえなかったのが現実です。そのことを町も危機的な状況と感じていただき、7年度に多くの活動予算を付けていただきましたことは、嬉しい限りです。
ところで、町内会に入らない、あるいは退会する人は「町内会に入ってもメリットがない」と言われる方、また「町内会がなくなっても困らない」という方もおられますが、本当にそうでしょうか。ごみの問題、道路清掃、高齢者支援、見守り、そして災害時の避難など、町内会の活動としての助け合いが無ければ、住民の皆さんの生活の安全や保障、安心して楽しい暮らすことが守られるのでしょうか。
町内会の目的は、「町民が自分たちの地域を住みよい街にすること」です。芽室町には、「芽室町自治基本条例」があります。それを基に町内会の役割や必要性を議論すべき時だと思います。
「保守したければ革新せよ」のことばで市街地町内会連合会は、次の三つの事を中心に活動していきます。1つ目は、町内会存続ではなく、加入者も未加入者も町民全体で必要とされる町内会について、対話する機会を作っていくこと。2つ目は子ども会の活動を支援していくこと。3つ目は高齢者対策として、出かける手段のタクシー利用を確保することなど、社会的弱者たる高齢者や子どもたちが元気になる事業を行っていきます。
また、国道や市街地の花壇も町外の方から喜ばれています、そして高校生も応援してくれていますので、町民の皆さんのご協力も是非お願いしたいと思います。

発行・編集:芽室町市街地町内会連合会