くらし 令和7年度行政執行方針(要旨)(2)

《DXの推進》
足寄町デジタル・トランスフォーメーション推進計画に基づき、住民基本台帳等の基幹業務システムを国の共通システムへ移行する他、マイナンバーカード保有者が全国のコンビニエンスストアなどで住民票の写し等の発行が受けられる「コンビニ交付」や公共施設予約システム、電子契約システム等の導入、窓口でのキャッシュレス決済、複数業務を自動で実行するRPA等の段階的な導入を進めます。また、議会と連携し、議案書等のペーパーレス化を図るため、タブレット端末を活用した会議システムを導入します。

《交通安全の推進》
交通事故が起きないように関係機関・関係団体と連携して、一層の交通安全思想の普及啓発、交通事故撲滅に向けた取り組みを進めます。

《自治会活動》
自治会は住民が地域で安心して生活していくために防犯・防災・福祉など、住みよい地域づくりを進める中心となる組織です。近年、高齢化や担い手不足、コロナ禍によって住民同士のつながりが希薄になりつつあり、地域の課題を地域で解決できる体制の整備、地域に住む人が孤立せず安心して住み続けられる地域を維持するため、自治会活動を支援します。

《福祉施策の推進》
障がい児者施策について、障害者地域生活支援拠点施設と連携し、相談対応や居住支援など、障がい児者の生活を地域全体で支える体制の充実を図ります。
子育て支援の充実について、子育て安心基金を財源に、出産祝金の支給をはじめ、認定こども園、へき地保育所、家庭的保育および学童保育所の保育料等完全無償化を継続します。
妊婦への支援給付・妊婦等包括支援事業について、妊婦等の身体的・精神的ケアおよび経済的支援を目的に給付金の支給や妊娠期から面談等による子育て支援を行う他、令和6年度に導入済みのスマートフォンアプリ「母子モ」を活用して母子健康手帳、予防接種や乳幼児健診履歴のデジタル化を進め、子育て支援を効果的に行える体制の構築を図ります。
高齢者福祉施策では高齢者支援課総合支援相談室を中心に「医療と介護・保健・福祉の連携システム」の充実に向けた取り組みを進めます。また町内の軽費老人ホームに経営安定資金等を助成し、福祉施設サービスの円滑な提供を支援します。
介護人材の確保・育成事業として、修学資金貸付金、就業支援等補助金、介護福祉士資格取得等補助金などの制度を継続し、介護事業の運営を支援します。
予防検診経費として、各種がん検診のほか、人間ドックなどの検診費用の助成を継続します。また帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種についても町独自事業で接種費用の一部を助成し、町民の命と健康を守る取り組みを充実します。

《温泉浴場の運営および環境衛生対策》
町営温泉浴場「銀河の湯あしょろ」について、くつろぎと健康増進の場を提供するため、指定管理者とともに円滑な運営を進めます。
ごみ減量化について、啓発活動の強化、リサイクル体制の充実等を進め、食品ロスやごみ発生を抑制する取り組みを推進する他、資源ごみ集団回収や生ごみ処理機等の購入助成の充実を図ります。

《農林業振興対策》
農業を取り巻く環境は、依然としてさまざまな価格の高騰で、非常に厳しい経営状況が続いています。本町の農業がこの状況を乗り越えるためには、基盤の強化が求められています。
持続可能な畑作経営には「土づくり」が非常に重要であることから、足寄町農業協同組合が実施する「耕畜連携地力増進事業」を支援し、堆肥や発酵消化液の有効活用促進を図ります。また、北海道遺産でもあるラワンぶきの安定的な生産体制維持と生産農家の負担軽減のため、苗の生産費用の一部を支援します。
畜産関連では、経営安定のために大家畜特別支援資金利子補給などの制度や経営の安定と向上を図るために規模拡大等を行う畜産農業者に対する無利子の畜産振興資金の貸し付けを継続します。
農業担い手対策について、今後も経営開始資金や新規就農志向者として研修される方への実習奨励金などの幅広い支援を行うとともに、経験の浅い経営者の指導等も関係機関と連携して取り組みます。また将来的に新規就農を目指す人を対象に地域おこし協力隊を募集します。町酪農ヘルパー事業組合に派遣して知識と経験を積んでもらい、新規就農志向者へのスムーズな移行を図ります。