- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道浜中町
- 広報紙名 : 広報はまなか 2025年4月号
[2]地域の特色を活かした教育や学校運営協議会制度の充実について
地域の教育資源を最大限に活用し、「社会に開かれた教育課程」の実現を目指します。地域の歴史や文化、自然環境を題材とした「ふるさと教育」の推進により、児童生徒が地域への愛着と誇りを深めるとともに、地域社会の一員としての責任感を育みます。霧多布高等学校が進めている「浜中学」を小・中学校とも連携し一貫した「浜中ふるさと教育」の実現に取り組みます。
また、環境保全活動や環境問題の解決に学校ぐるみで取り組む「学校版環境ISO」や美しい自然環境を未来に引き継ぐまちづくりに参加する「自然の番人宣言」の取組を継続してまいります。小・中・高等学校については、児童生徒の理解に向けた実態交流や授業交流を通して12年間を見据えた切れ目のない指導・支援の充実に努めてまいります。また、地域住民が児童生徒に関する課題や目標を共有し、学校運営に参画することを通して学校運営の改善・充実を図る「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」を町内全ての小・中学校において活用し、保護者や地域住民による熟議のもと、学校・保護者・地域の連携による学校づくりを推進してまいります。
[3]特別支援教育の充実について
児童生徒一人ひとりの実態に応じた個別の教育支援計画や個別の指導計画を継続的に策定・実施し、将来の自立に向けた支援をさらに強化します。そのために、教職員・保護者によるアセスメント能力を一層向上させるとともに、特別支援担任が適切な教材を準備し、児童生徒と深く関わることができる環境を整備します。
また、「LITALICO教育ソフト」の活用をさらに促進し、効率的・効果的な特別支援教育の充実を図ります。
さらに、学習支援員の配置や「浜中町特別支援マップ」を作成し、町教育支援委員会や町健康福祉課、保育所など関係機関との連携を通して、障がいのある児童生徒とその保護者の教育的ニーズを適切に捉えた支援を行ってまいります。
[4]国際理解教育および外国語教育の充実について
児童生徒が将来にわたって異文化理解や異文化コミュニケーションを実践できる力を育むため、小学校に外国語専科教諭を配置し、外国語活動指導助手を活用します。
また、中・高等学校には外国語指導助手を派遣し、児童生徒にとって魅力溢れる外国語教育を推進してまいります。
英語検定試験への積極的な取組を奨励し、1人1台端末に英語学習ソフトを導入して活用することで、個別最適な学びを支援します。これらの取組を通じて、実践的な英語力の向上を図るとともに、多文化共生社会で活躍できる人材の育成を目指します。
[5]ICT教育の充実について
「NEXT GIGA」構想の実現を見据え、ICTを活用した個別最適な学びの一層の推進を図ります。特に、児童生徒の多様な学びを支援する教材やアプリケーションの活用を促進し、学力向上とともに、問題解決力や創造力を育成します。
また、教職員の指導力向上のためのICT研修を充実させ、教員のスキル向上を支援します。さらに、情報モラル教育を強化し、安全で安心なICT環境の構築を進めてまいります。ICT教育のさらなる充実を通じて、すべての児童生徒が未来を切り拓く力を身につけられるよう努めてまいります。
[6]教職員の指導力向上について
教職員の指導力向上を図るため、服務規律の厳正保持を基盤とした取組を推進し、定期的に点検していきます。職務遂行に必要な基本姿勢の再確認を目的とした研修を実施し、法令遵守や倫理観の涵養を図るとともに、学校運営や教育活動における透明性を徹底していきます。
また、学習指導力や生徒指導力向上を目指した研修を計画的に実施し、多様な課題に対応できる専門性の強化を図ります。信頼される教職員の育成を通じ、質の高い学校教育の実現に努めてまいります。
[7]学校における働き方改革の推進について
「浜中町働き方改革アクションプラン(第3期)」を基に、校務の効率化と役割分担の推進、学校運営体制の見直し、教職員の意識の変容を促す取組を引き続き進めてまいります。
また、校務のDX化を一層推進し、業務の効率化や負担軽減を図るとともに、教職員が教育活動に専念できる環境整備に努めます。学校サポート体制の充実をさらに進め地域や外部人材との連携を強化し、学校業務全般の支援を拡充してまいります。