くらし 令和7年度教育行政執行方針(3)

(2)教育環境について
児童生徒や教員にとって、安心・安全で快適な教育環境を確保するため、学校施設の計画的な整備に努めてまいります。
また、保護者への経済的負担軽減にも取り組んでまいります。
[1]校舎・屋体について
各種学校設備の保守点検を実施するなど、児童生徒および利用者の安心・安全や施設の老朽化の緊急度を考慮しながら改修・補修を行い、施設・備品の維持管理に努めてまいります。
また、近年問題視されている夏の暑さ対策として、対応策を段階的に取り組んでいきます。
[2]閉校施設について
町長部局と連携し、利活用可能な施設については積極的な推進を行い、老朽化した施設は解体を検討してまいります。
[3]教員住宅について
教員住宅の改修・補修や民間住宅への斡旋を行い、快適な住環境の提供に努めてまいります。
また、学校配置の適正化に合わせ教員住宅の整備計画を検討します。
[4]学校配置の適正化について
「浜中町学校適正規模・適正配置基本計画」に基づき、霧多布中学校を霧多布小学校へ併設するため実施設計を進めてまいります。
また、散布地区において小中一貫型小学校・中学校や義務教育学校の導入検討を他地区に先駆けて進めてまいります。
[5]スクールバスの運行について
バス通学における児童生徒の負担軽減を図るため、適切な路線設定による効率的な運行を行い、安全運行を徹底してまいります。
[6]児童生徒の安全確保について
学校の実態に即した危機管理マニュアルに基づき、地震や津波災害などの具体的状況を想定した訓練を実施し、安全確保に努めてまいります。
また、防災教育の充実を進め、居住地域によらず適切な防災教育を行い、そのために浜中町として児童生徒に育てたい資質・能力を明確にし、学習コンテンツづくりや罹災後を想定した町民皆で乗り越える風土づくりができる教育の準備を進めてまいります。
さらに、家庭や地域、各関係機関と連携しながら、校内外・登下校時の安全対策として新たに「こども110番の家」事業を実施するとともに、病気や怪我の予防、薬物乱用の防止、心身の発達と性に関する指導を通して、自ら身を守ることのできる子どもを育成する安全教育を実施してまいります。
[7]保護者負担の軽減について
経済的理由により就学が困難な児童生徒の保護者に対する就学援助や修学旅行費の援助、育英基金を活用した奨学金の給付、遠距離通学費助成を引き続き実施してまいります。

(3)学校給食の充実について
学校給食は「生きた教材」として子どもたちの「食育」に大きな役割を担っています。食育については、食事の重要性や食への感謝の気持ちを育みながら、食に関する正しい知識と望ましい食習慣の定着を図るため、栄養教諭による指導を学校と連携して実施してまいります。
また、地場産や道産食材を優先的に使用した栄養バランスのとれた魅力ある食材購入を計画的に進め、給食調理室の衛生管理を徹底し、民間への調理業務委託の継続により、安心で安全なおいしい学校給食を安定的に提供してまいります。

(4)高等学校教育の振興について
社会人としての基礎を培う教育活動の充実、地域に貢献する人材を輩出する学校づくりに取り組んでまいります。
また、地域住民に愛され信頼される、魅力にあふれた学校生活を学校ホームページなどで発信してまいります。
さらには、入学者獲得のため積極的な広報活動を展開するとともに、地域密着型で魅力ある教育課程の編成を検討してまいります。
[1]教育内容の充実について
外国語教育と社会に開かれた教育課程の浜中学の一層の充実を図り、町立高校として地域資源を最大限に活かした企業体験学習などを実施し、探究学習・キャリア教育の特色ある教育活動を推進するなど、地域社会に貢献する人材を育成してまいります。
海外交流視察研修は外国語をツールとして発信、交流、課題解決や問題提起ができる人材を育成し、国内における産業視察研修、環境視察研修は事業内容の充実を図り、生徒の知見を深め、郷土愛を育み、これら視察研修での学習内容を地域へ還元できるよう引き続き実施してまいります。
また、生徒一人ひとりの個性や能力に応じた指導の充実を目指し、少人数指導や習熟度別授業の学習指導、個別支援制度を活用した進路指導により、生徒のニーズに応えたきめ細かな教育を行ってまいります。
さらには、高度情報化社会に対応できる人材の育成に向けて、ICT機器を活用した授業展開や主権者教育の充実など、知識や技術はもとより未来社会で生き抜く力の育成に努めてまいります。