くらし 地域おこし協力隊が退任へ 地域おこし協力隊退任のご挨拶(1)

地域おこし協力隊で、シティプロモーション支援隊員として活動してきました高橋志学です。2021年から4年間の任期を終えて3月31日をもって卒業しました。弟子屈町公式チャンネルの取材や撮影、編集、公開した動画は429本。3日に1本のペースで作成してきました。
たくさんの方に取材のご協力をいただいたおかげで、これだけの映像を残すことができました。「話すのが苦手で…」と戸惑いながらも、カメラの前に立ってくれた皆さん、協力いただきありがとうございました!
私は、元々鉄道会社の技術職でした。全く違う世界から飛び込んだこの仕事。「もっと直接、人と関わる仕事がしたい」そう思って小中学校の友人である川上さんと協力隊を始めました。最初は取材の仕方もわからず、インタビューで想いを上手く引き出せず、悔しいこともたくさんありました。それでも「取材してもらえてよかった」「ありがとう」と言ってもらえるたびにもっと良い映像を届けたいと思い、これまでも続けることができました。
この4年間で、町外の方々を案内すると「弟子屈町って、こんなにいい町なんだね!」と驚かれました。最初は何もわからなかった私ですが、町のことをたくさん自慢できるようになりました。これからもどんどん増やしていきたいと思っています!
地域おこし協力隊の活動は、3月をもって卒業となります。ですが、弟子屈での暮らしを続けていきます。映像、写真の仕事をしながら、新しいことにも挑戦していきたいと思っています。
今後ともみなさんよろしくお願いします!
ありがとうございました!
・雲海とウエディング
・公用の硫黄山とウエディング
・仲間と一緒にイベントに参加
・みんなで食事会

地域おこし協力隊で、観光プロモーション・マーケティング活動支援員として活動してきました井出千種です。2021年から4年間の任期を終えて3月31日をもって卒業しました。
「なぜ弟子屈町を選んだのですか?」協力隊着任後、何度尋ねられたことでしょう。「豊かな自然」と答えていたけれど、北海道は大自然の宝庫。弟子屈町に惹かれたのは、どうしてだろう?
ヒントをくれたのは、1年目、『川湯温泉ブランド化事業』の中で、出会った東京農業大学の上原巌先生でした。町内の森を視察していた時、青空を背景に美しい弧を描く木々の樹冠を指して、「自然の中の相似形ですね」と教えてくれました。木々が自ずと創り出すシルエット、調和がとれた美しさが心地いいこと。そして、国立公園として長年守られてきた森には、そんなハーモニーがあふれているのです。
観光プロモーション活動支援員という仕事柄、アウトドアガイドの方々と話す機会にも恵まれ、植物の特性や季節ごとの醍醐味を、次々とインプットすることができました。森への関心は高まり、「摩周湖、屈斜路湖、硫黄山だけでなく、それらをつなぐ『弟子屈の森』もPRできないだろうか?」そんな思いが募ります。
学校の授業に参加して生徒の瑞々しい感性に触れたことも、大きな刺激になりました。小学生が摩周・屈斜路トレイルを歩いた体験をMAPにした『のんちゃんと歩く50kmの旅』や、中学生が持続可能な観光について語る動画『森の中へ』などを作成しました。
「アカエゾマツは、いい香りがする!」新たな気づきを与えてくれたのは、町内にアカエゾマツの蒸留所を構える一般社団法人パイングレース。廃棄されるアカエゾマツの枝葉を活用し、精油や蒸留水に。ストレス低減、抗菌・抗炎症、防虫などの研究をしています。
2年目からの勤務地である川湯ビジターセンターでは、『アカエゾマツの森』とともに枝葉の香りを紹介。「北海道の針葉樹」をテーマにしたコンセプトショップを運営し、蒸留実演にも力を入れました。
3、4年目は、町外進出!東京の『WOODコレクション』『モクション』や札幌の『HOKKAIDO WOOD展』に出店して、都会で暮らす人々にアカエゾマツを紹介しました。弟子屈の心地よさ、少しは届いたでしょうか?
「森に入ると、心が穏やかになるのはなぜだろう?」今後も森の散策やワークショップを通じて探っていきたいと思います。今年9月には川湯で、『アカエゾマツ・サミット』の開催も予定しています。
4年間、「学び」と「気づき」の連続でした。ご支援いただいたこと、心より感謝申し上げます。これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。
・『のんちゃんと歩く50kmの旅』(2023年2月発行)
・『モクション』で、町のアカエゾマツをテーマに展示(2024年11月7日~12月3日)。
・中学生『作成した動画『森の中へ』
・「北海道の針葉樹」をテーマにしたショップでは、毎週末、アカエゾマツの枝葉を蒸留して来館者に香りを楽しんでもらった。
・『WOODコレクション』に、2023年、2024年と2年連続で参加。