- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道弟子屈町
- 広報紙名 : 広報てしかが 2025年4月号
地域おこし協力隊で、地場産品(果樹)栽培普及支援員として活動してきました横山大理です。
2021年から4年間の任期を終え、3月31日をもって卒業しました。
2021年11月に着任した時の広報での着任紹介が、「私にとっては家から歩いて温泉に行けるのがどれだけ幸せか」という内容でした。それは、今も全く変わりありませんし、欠かすことのできない健康的な日課になっています。最初はコロナ禍最中だったので静かな温泉という印象でした。しかし、昨年あたりからは外国の方が増え、日本の反対側のブラジルの方までいて、片言で陽気に一生懸命話してくるのが印象的でした。任務である果樹栽培普及支援は、温泉熱源のマンゴーのハウス栽培、一部ブドウ栽培も支援できたことで、技術の幅も広がったと思います。温泉熱源のエネルギーやブドウの野生で強い生命力には圧倒されました。
そして、いい意味で予想外だったのは、協力隊や町内外の方々と、個人としてや何かしらコミュニティを通じて関わる機会があったことです。これまで社会とのつながりはほぼビジネスを通じたものばかりだったので、そこから大きく広がりを感じました。もちろん心地よいことだらけだったわけではなく苦労話をしたら尽きないのが人ということで、ここらへんで言葉を加えず筆を置きます(笑)。退任後は在住予定ですので、今後もよろしくお願いいたします。
・湯の島の湯けむり
・収穫直後のマンゴー
・ブドウの摘果
・収穫間近のレモン
地域おこし協力隊で、アクティビティ開発支援員として活動してきました生永パスカルです。2020年から5年間の任期を終えて3月31日をもって卒業しました。
私はこの美しい弟子屈町を故郷と呼べることを心から幸せに思っています。2016年にドイツから日本へ移住し、4年間東京で生活。その後、弟子屈町に移り住むことを決意し、5年間にわたり地域おこし協力隊の一員として活動しました。最初は多くのことが私にとって未知の世界で、外国人としてこの地で生活を始めるのは簡単ではなく、自分のアイデアを人々に理解してもらうのも難しいと感じました。しかし、町民の皆さんの温かさと親切さ、そして寛容な心や支えがあり、自分の夢を実現する第一歩を踏み出すことができました。
私はこの5年間で土地を所有し、2棟の手作りの自然派ストローベイルハウスを建設。これらは単なるプロジェクトではなく、私の情熱と想いが詰まった作品です。そして、弟子屈町をより魅力的な場所にするため、訪れる人々が別世界に迷い込んだような特別な体験ができる場所になればと思っています。
また、毎年開催しているLARPイベントも回を重ねるごとに規模が大きくなり、参加者や支援者の皆さんの熱意と応援にとても感謝しています。このイベントは、単なる遊びではなく、人と人とがつながる場であり、私の夢である「村づくり」への大きな一歩です。さらに、私はさまざまなプロジェクトや活動にも関わることができました。地域文化の振興や地元企業の支援、そして町の皆さんと協力したことは、私にとってかけがえのない経験です。
私はこれからも弟子屈町をより輝かせたいと思っています。ここに広がる自然は、心を癒し、人々に特別な瞬間を与える宝物です。この素晴らしい資源を生かし、弟子屈町を北海道内外から注目される場所にしていきたいです。町民の皆さんが温かく迎え入れてくれたことに、心から感謝しています。私はこの町で出会った多くの人々から、たくさんのことを学びました。この貴重な知識と経験を生かし、これからも弟子屈町の未来のために尽力していきます。これからも皆さんと共に、弟子屈町の輝かしい未来を築いていけることを楽しみにしています。
・完成したハウスの内部
・ストローベイルハウスの基礎工事
・LARPイベントの様子
・屋根工事はとても大変でした
・初めてショベルカーに乗りました
地域おこし協力隊で中心市街地活性化等支援員として活動してきました森井幹也です。企業研修型という形で、株式会社テシカガタウンラボにて1年間活動してまいりました。
移住した当初は、北海道での生活や、慣れない分野での仕事など不安もありました。しかし、温かく迎え入れてくれた町民の皆さまや、共に活動した関係者の皆さまのおかげで、多くの貴重な経験を積むことができました。特に特産品の販路拡大に関しては目立たない活動ではありましたが、弟子屈町の特産品をより多くの方々に広めることを目的に、地道に取り組むことができました。
地域の皆さまをはじめ、多くの方々の協力があってこそ、釧路やオホーツク、札幌、さらには東京や九州まで届けることができたと感じています。
活動を振り返ると、試行錯誤の日々もありましたが、地域の皆さまとの交流が大きな支えとなり、私にとってかけがえのない財産となりました。これからも皆さまとのご縁を大切にし、関係人口という形で地域に貢献できればと思っております。最後になりますが、これまでのご支援とご協力に心より感謝申し上げます。皆さまのご健康と弟子屈町のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました。
・札幌にて開催した町独自の物産店を実施(2024年7月)
・各地で開催されたフェアに出品
・くしろ「お酒と食」をつなぐ会でチーズの試食を提供(2025年3月)