- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道別海町
- 広報紙名 : 広報別海 2025年4月号
◆3 主要施策の推進(続き)
(3)郷土愛と社会性を育む青少年の健全育成
本町の次世代の担い手となる青少年に豊かな社会性とふるさと別海への郷土愛を育むため、時代にあった施策を推進します。
ふるさと教育では、学校や地域と連携した中で、「郷土資料館」や公民館などの社会教育施設と地域人材を活用しながら郷土愛を育む教育のさらなる充実を図ります。
青少年の健全育成においては、ジュニア・ハローワークをはじめとする「ふるさとキャリア教育」に関する事業に取り組み、郷土愛と自己有用感の醸成に努めます。
発達段階に応じた情報リテラシーの育成を目的として、子どもやその家族が、主体的にメディアとの付き合い方を考える機会となるよう、町独自の「メディアコントロール」に関わる取り組みを進めます。
また、友好都市交流や青少年の居場所づくりなど、積極的に中高生の参加機会を設け、社会性を育む人材育成を推進します。
(4)地域に根ざし個性あふれる地域の芸術文化の振興
地域における芸術文化の振興は、別海町文化連盟をはじめとした各団体と連携しながら、思いやりや想像力など町民の豊かな心の育成のため、芸術文化を身近に体験できる事業の実施と参加機会の提供を図ります。
さらには「別海のおたから」である本町の貴重な文化財や歴史を学び、理解を深める機会の拡充を図り、郷土愛の高揚に努めます。
国の天然記念物に指定された「西別湿原ヤチカンバ群落」を恒久的に保存していくため、西別湿原ヤチカンバ保存活用計画の策定を進めます。
郷土資料館は、町の歴史、文化や自然に関わる資料の収集、整理保管、調査研究を引き続き進め、「ふるさと講座」「郷土学習出前講座」や「出前移動展」を積極的に開催します。
また、加賀家文書館は、アイヌ政策推進交付金事業を活用し、展示資料の整備と充実を図ります。
(5)活力に満ちた地域をつくるスポーツの振興
すべての町民が、幼少期から生涯を通じてスポーツを楽しみ、健康づくりができる「町民皆スポーツ」の実現を目指します。
そのために、スポーツ協会などと連携をし、地域の特性やスポーツ施設を有効活用した、いつでも、誰でも気軽にできる、スポーツの普及を図ります。
スポーツイベントや町民のニーズに合わせたスポーツ教室を通し、人と地域のつながりを深めるほか、能力・適性・興味などの多様性のあるスポーツ活動を気軽に選べる機会を提供します。
また、少年団などの指導者の育成と支援を行うことで、スポーツの振興とスポーツによるまちづくりを進めるとともに、別海町スポーツ選手後援会とも連携を図り、スポーツの発展に努めます。
別海町パイロットマラソンについては、令和6年度試行実施した小学校1年生から3年生とその保護者を対象とした2.195キロを今年度も実施内容を精査しながら継続実施するとともに、ランナーだけでなく、多くの町民の方が楽しめる大会を目指します。
また、今後もスポーツ交流による人づくり・つながりづくり・まちづくりを促進するため、令和7年10月5日の開催に向け、多くのランナーの参加が得られるよう準備を進めます。
◆4 むすび
めまぐるしく変化する社会において、一人一人の豊かで幸せな人生と、社会の持続的な発展を実現するために、教育の果たす役割はますます大きくなっています。
教育行政の執行方針を具現化するためには、地域・学校・家庭・行政が一体となり、ともに学び、成長の好循環を生み出すことが求められます。
別海町教育委員会は、全町民のウェルビーイングの向上を目指し、ふるさと別海を愛する心を持って主体的に生きるための学び、協働してふるさと別海の未来を創るための学びを充実させる施策を推進します。
とりわけ、子どもたちは町の未来の創造を担う大切な宝です。子どもたちが安心して学び、持続的な幸せを実感できるよう、学校における学びやスポーツ、文化などを通して子どもたちが健やかに成長し、豊かな人生を送るために、特色ある教育を推進します。
地域や学校、子どもたちの声に耳を傾けながら、強い思いを持って取り組んでいくことをお誓い申し上げ、教育行政執行方針といたします。