- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道標津町
- 広報紙名 : 広報しべつ 2025年1月号
◆「年頭のごあいさつ」
標津町議会議長
小川 悠治
あけましておめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、希望に満ちた輝かしい新年を健やかにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
令和7年の年頭にあたり、議会を代表して謹んでごあいさつ申し上げます。
日頃より町議会の活動に対しまして、温かいご理解と格別のご支援を賜り、議員一同心から厚くお礼申し上げます。
例年のことながら迎える年が平穏で事件や事故、災害のない、安定して安心した日々が送れることを、皆さまと共に念願しております。
昨年を顧みますと、国内では元旦に石川県能登半島を震源とする能登半島地震が発生。マグニチュード7.6、最大震度7を観測し、帰省者の方も含めた多くの人的被害を及ぼしました。翌日には、日本の玄関である羽田空港で旅客機と航空機による衝突事故が発生し、年明け早々から震天動地の出来事がありました。
スポーツ界ではフランスパリを中心に開催された第33回オリンピック競技大会において、世界中から多くのトップアスリートが集結する中、日本人選手が躍進しました。MLBでは、大谷翔平選手が所属するチームがワールドシリーズを制して、同氏が3度目のMVPを受賞する快挙を達成するなど多くの国民へ感動と希望を与えていただきました。
また、師走には核兵器廃絶を訴え70年代後半から国連や世界に発信し続けてきた日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことも明るい話題のひとつであります。
本町に目を向けますと、基幹産業である水産業においては、秋サケ漁は昨年比漁獲高1割増、金額では6割増でありましたし、ホタテ漁も例年よりも値段が維持されており、次年以降に期待をするところです。一方、酪農業においては、生乳抑制からの脱却が図られ順調な生乳生産高となったものの、円安や原材料の高騰、担い手・労働者不足など今後の経営維持に与える影響が懸念されるところです。
当議会におきましては、改選後から持続可能なまちづくりを担う議会活動の実現を目指した議会活性化サポート事業をスタートして、外部講師を招へいした研修を2年間で延べ5回開催しております。本研修会を受講した議員間で協議を重ね、任期中における議会活性化へ向けた取組案を両委員会で策定、議会運営委員長へ提出・了承を得て取り組みを推進しております。
具体的な例を申しますと、議会DX化推進としてタブレット端末を導入した議案などの資料や通知文の電子化、ネット環境を活用した情報の共有化および迅速化、住民説明時の利用、在宅リモート会議への参加体制確立、災害時など有事の際への連絡手段など幅広い利活用が期待されるところです。
この他にも、住民に開かれた議会の対応として、議会モニター制度の創設や住民向け講演会の開催、議会報告会および議会中継の検討、議会の使命や議会運営・活動内容などを具体的に明記した議会基本条例の議論など、年度別に進行管理を行い実現に向けて議員一同全力で取り組んでまいります。
議会が言論の府として、合議制機関の役割を十分に果たすためにも、この取り組みは重要な位置付けと考えております。
目まぐるしく変容する社会情勢の中、本町においても少子高齢化に伴う人口減少問題や各業種での労働力不足、福祉・医療・環境対策など、取り組むべき課題は多岐にわたります。この課題を一つずつ解決し、持続可能な誰一人取り残されない住みよいまちづくりを町民の皆さまと共に目指して行く所存でございます。
町民の皆さまには、これまでにお寄せいただいたご指導、ご協力に感謝申し上げますとともに、今後の議会運営に向けて格別のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、町民皆さまの健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、新春のごあいさつといたします。