くらし 包括だより

■高齢者虐待を防ぎましょう
「高齢者虐待」は高齢者の尊厳を侵す深刻な問題です。寿命が延び、家族構成が少人数化している現代では、高齢者虐待は誰にでも身近に起こりうる問題となっています。
虐待は、家族が介護をしている場合でも、不適切な対応が原因で無自覚に発生してしまうケースもあります。
周りが気付くことで悪化を防ぐことができますので、気になることがあれば地域包括支援センターなどにご相談ください。

▽虐待にあたること
・身体的虐待
叩く、つねる、ベッドに縛り付ける など

・介護や世話の放棄・放任(ネグレクト)
入浴させない、受診させない、家がゴミだらけになっている など

・心理的虐待
無視する、怒鳴る、子ども扱いする など

・経済的虐待
本人の年金や預貯金を勝手に使う、生活費を渡さない など

・性的虐待
トイレの失敗に対し罰として下半身を裸にする など

▽虐待をした人…悪者」ではありません
虐待をした人は、いろいろな問題を抱えて虐待してしまうことがあります。また、高齢者の持つ病気によっては、対応に追い詰められて虐待をしてしまうことも少なくありません。虐待をした人や高齢者に対して支援が必要な時は医療・福祉などの専門職が個別に対応をします。

▽防止するためにできること
次のような高齢者やその家族が周りに居たら、声をかけてください。
・認知症や寝たきりの高齢者やその家族
・高齢者夫婦のみの家族や高齢者と息子のみの家族
・息子など男性が高齢者を介護している家族
・長期間介護をしている家族
第三者が気付き、声かけをすることで、虐待がエスカレートすることを防げます。
虐待に気付いた時だけではなく、気になることがあれば下記相談先へご連絡ください。

▽相談先
・地域包括支援センター(【電話】82-1588)
・保健福祉センター(【電話】82-1515)
・北海道高齢者虐待防止・相談支援センター(【電話】011-281-0928)
どの相談先でも相談者の秘密は守られます。職業上、知り得た情報であったとしても守秘義務違反にはなりませんので、安心してご相談ください。

問合先:地域包括支援センター
【電話】82-1588