- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県むつ市
- 広報紙名 : 広報むつ 令和7年11月号
令和6年度のむつ市一般会計等の決算が、むつ市議会第265回定例会において承認されましたので、決算のあらましと財政状況についてお知らせします。
令和6年度については、令和5年度と比べ、物価高騰対策事業や新ごみ処理施設建設事業に要する経費が減少したことから、一般会計の歳入は、対前年度比2.4%減の425億2,765万円、歳出は対前年度比1.8%減の421億2,143万円となり、これから翌年度への繰越財源9,419万円を差し引いた実質収支額では、3億1,203万円の黒字を確保することができました。

各会計決算

企業会計決算

■実質収支黒字も、単年度収支・実質単年度収支ともに赤字の厳しい財政
状況実質収支では3億1203万円の黒字となったものの、単年度収支は3億62万円の赤字、実質単年度収支は、7億2632万円の赤字となりました。
また、財政調整基金の残高は10億円となりました。
■持続可能な財政運営へ
むつ市の財政健全化判断比率は、全国でも下位に位置しており、全国の自治体と比べると、まだまだ脆弱な財政体質にあると言えます。
依然として厳しい財政状況ではありますが、むつ市の地方債残高は令和5年度には366億681万円だったものが令和6年度では360億7119万円と5億3562万円減少しています。
このように地方債の発行額は年々減少傾向となることから、市民のみなさまの将来負担も減少していく見込みとなっています。
「笑顔かがやく希望のまちむつ」を市民のみなさまと共に実現させるため、将来世代に過度な負担を残さない持続可能な財政運営を目指していきます。
■分析 むつ市の健全化判断比率
『地方公共団体の財政の健全化に関する法律』に基づく健全化判断比率は警戒ラインとなる早期健全化基準を下回りました。
◇健全化判断比率

※参考(令和6年度)
実質公債費比率…13.8%(全国1,741市町村中ワースト51位)
将来負担比率…128.3%(全国1,741市町村中ワースト16位)
※表中「―」は実質赤字、連結実績赤字がないことを示しています。
◇各公営企業会計の資金不足比率

※表中「―」は実質赤字、連結実績赤字がないことを示しています。
■令和6年度に実施した主な事業
◇むつ市防災食育センター建設事業 29億1,213万円
平常時には各学校の学校給食とこどもたちの食育を学ぶ場として、災害時には応急食を提供する施設として供用を開始しました。
◇予防接種事業(定期B類・任意予防接種) 5,734万円
肺炎球菌や帯状疱疹等のワクチン接種費用を一部助成し、予防接種の受けやすい環境を整えて、感染症など疾病予防と公衆衛生の向上および増進につなげました。
◇小中学校冷房設備整備事業 2億6,191万円
市内全ての小中学校の普通教室に冷房設備を設置しました。
◇スマート農業推進事業 3億3,330万円
先端技術を活用した農業設備の導入により地域農業の活性化、雇用増につながりました。
