くらし 自分たちの地域を自分たちで守る(2)

■防災士
防災士は、社会のさまざまな場で減災と防災力向上のための活動が期待され、そのために十分な意識と一定の知識・技能を有する人としてNPO法人日本防災士機構が認定する民間資格です。令和7年2月末現在、全国で約30万人が資格を取得しています。

市では、令和4年度から各地域に防災士を配置することを目標に、試験の費用を負担して防災士の資格取得を推進しています。現在市内には、約200人の防災士がおり、今後2年間でさらに100人の養成を目指しています。試験は11月頃の開催を予定。自分や家族、地域を守るために資格を取得してみませんか。

●防災士ネットワークを構築
2月22日、防災センターで久慈市防災士ネットワークキックオフセミナーを開催。防災士同士が情報共有できる場をLINEのオープンチャット機能を活用して作りました。
同日行われた演習では、避難所運営ゲームHUGに挑戦。防災センターを避難所と仮定し、次々と訪れる避難者の対応を模擬体験しました。

○防災士ネットワーク
LINEオープンチャット機能で、情報や防災の取り組みなどを共有できます。
・対象…市内に住所を有するか勤務する人で防災士の資格を持つ人
・参加方法…防災危機管理課に連絡ください

●ひとりひとりが主役
○防災士 北(きた)の越(こし)自主防災会会長 大畑(おおはた)功(いさお)さん
自主防災会で行う避難訓練の仕方の参考になればと思い、資格を取得。地域の人にどのように訓練をしてもらえばよいかの引き出しが増え、資格を取得して良かったと思っています。
自主防災会では、資機材の使い方やライフラインが止まった想定での訓練を開催。訓練を行う際には、3日前に各家庭を訪問し、参加を呼びかけています。「あなたが参加しないと始まらない。あなたが主役」と伝え、誰一人置いてけぼりにしないように活動。地区の世帯数を超える人数が参加してくれていて、ありがたいと思っています。
防災の情報や知識は、何かあったときに生きていくための全てです。地域防災の前に自分や家庭を守るためにも、ぜひ資格を取得してほしいです。

●地域みんなで助け合う
○防災士 下日当(しもひなた)町内会 中小路(なかこうじ)千鶴子(ちづこ)さん
地域の防災士を増やしていきたいと下日当町内会の会長から声をかけられました。とても熱心に活動してくれている人で、自分も協力したいと資格を取得。現在、下日当町内会には5人の防災士がいて、LINEで連絡を取り合い、地域の危険な場所や防災の取り組みなどの情報を共有しています。
2月に行われた、久慈市防災士ネットワークキックオフセミナーにも参加し、避難所運営ゲームを体験。資格を取っただけで終わるのではなく、継続的に活動していくことが大切だと感じています。
災害が大きくなればなるほど公の助けや支援は届きにくくなります。地域に活動の輪を広げ、助け合いながら地域の防災力を高めていきたいです。

●防災情報の集め方
災害時に大切なのは「情報」を正しく入手すること。市では、さまざまな方法で、災害・防災情報を発信しています。安心・安全メールでは、災害時に必要な情報が外国の人にも確実に届くよう4言語による配信も始めました。正しい情報を集めれられるよう、事前に確認し備えましょう。

○市公式LINEで防災無線の内容が確認できます
(1)公式LINEのメニューから利用者設定を選択
(2)お知らせ受信設定を選択
(3)防災無線情報の右側を押し、右下の設定を選択
(4)防災無線の内容が通知されるようになります

○HPやSNSで防災情報発信中
・防災行政無線電話応答サービス【電話】0120-61-1281
・安心・安全メール[対応言語]日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)
・久慈市防災行政無線X(旧Twitter)
・久慈市公式LINE
(上記3つの2次元コードは本誌参照)

問合せ:防災危機管理課
【電話】52‒2173