文化 博物館だより

◆特別展
◇千葉胤秀生誕250年 算額の世界
日時:11月16日(日)まで
期間中の入館無料日:10月4日(土)、5日(日)、10日(金)、11日(土)、12日(日)(開館記念日)、25日(土)・26日(日)(東北文化の日)、11月3日(月・祝)(文化の日)

◆講演会「奇跡の邂逅(かいこう)から生まれた小説~千葉胤秀が江戸の数学道場に入るきっかけとなった山口和との出会い~」
講師:鳴海 風氏(作家)
日時:10月5日(日)13時30分~15時
定員:100人
申込み:直接または電話

◆展示解説会
日時:10月5日(日)15時10分~16時

◆シンポジウム「和算と数学の世界」
記念講演「文化史から見た和算」
講師:上野健爾氏(京都大学名誉教授)
報告(1)「関孝和と関流の和算」佐藤賢一氏(電気通信大学教授)
報告(2)「関流和算の集大成『算法新書』」菅原 通氏(岩手県和算研究会会長)
日時:10月12日(日)13時~16時30分
定員:100人
申込み:直接または電話

◆重要文化財「大槻家関係資料」研究報告会 言葉と辞書
学問の家大槻家に関する最新の研究成果を報告します。
講演「日本辞書『言海』」
講師:田鍋桂子氏(明海大学准教授)
報告(1)「大槻文彦の辞書編纂」(当館職員)
報告(2)「翻訳語と大槻玄沢」(当館職員)
日時:11月3日(月・祝)13時~16時
定員:100人
申込み:直接または電話

◆古文書講座(連続講座 全3回)
日時:10月4日(土)、18日(土)、11月1日(土)いずれも13時30分~15時
費用:300円(初回のみ)
定員:24人
申込み:直接または電話

◆展示品紹介 文政5年奉納 浪分神社算額(なみわけじんじゃさんがく)
日本古来の数学「和算」には、自作の問題を板などに書いた数学絵馬「算額」を神社仏閣に奉納する風習がありました。市内には全国一の数の算額が現存しており、その中で最も古いのが文政5(1822)年に川崎町の浪分神社に奉納されたこの算額です。同神社に奉納された他の4面の算額とともに市指定文化財となっています。
奉納したのは、千葉胤秀の高弟で薄衣出身の菊地東雄の門人で、その居住地は薄衣、黄海、深谷、志津川、松山と菊地の指導が広く宮城県にまで及んでいたことが分かります。問題は、平面図形、立体図形に関するもの、そして算額としては珍しい緯度を求める問題もあります。
200年以上前のものとは思えないほど色鮮やかで、横175cmと大きく見応えのある算額です。
*特別展「千葉胤秀生誕250年 算額の世界」で展示中
※詳しくは本紙をご覧ください。

※費用が無料、どなたでも参加できる、申し込みが不要の場合、費用、対象や申し込み方法を掲載していません

問合せ:一関市博物館
【電話】29-3180