- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県陸前高田市
- 広報紙名 : 広報りくぜんたかた 令和7年5月号 No.1189
ゼロカーボン(脱炭素)とは:温室効果ガス、特に二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにすること
本市は、2050年カーボンニュートラルに向けて環境省が選定する脱炭素先行地域に選ばれました。
本連載では、市が推進する脱炭素に向けた取り組みについて紹介していきます。
■ゼロカーボンシティ
2050年に二酸化炭素(CO2)を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが、または地方自治体として公表した地方自治体。
■ゼロカーボンシティ宣言について
国は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、いわゆる2050年カーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言しました。
本市においては令和5年1月、2050年までにゼロカーボンシティとなることを表明しています。昨年度末時点で1,161自治体が「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ」を表明しており、まさに国を挙げた取り組みとなっています。
■なぜ脱炭素の取り組みを進めるのか
近年、地球温暖化の影響により、異常気象や自然災害のリスクが高まっています。私たちの暮らしや命を脅かすこの問題に対し、世界中で温室効果ガスの排出を削減する取り組みが進められています。
■脱炭素がもたらすメリット
脱炭素の取り組みは、環境を守るだけでなく、私たちの暮らしにも多くの良い変化をもたらします。次はその一例です。
▽地域経済の循環
本市では、毎年約35億円がエネルギー代金として域外に流出しています。再生可能エネルギー(※)の地産地消により、域外への資金流出に歯止めをかけるとともに、新規雇用の創出により地域経済の循環につながります。
※太陽光、風力、その他の非化石エネルギーのうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるもの
▽地域のレジリエンス(災害などに対する強靱(きょうじん)性)強化
災害から地域を守るための一助として、再生可能エネルギーなどの分散型エネルギーや蓄電池を導入することで、非常電源の確保など、災害に強い地域づくりにつながります。
▽暮らしの質の向上
建物の断熱化やグリーンスローモビリティの導入による交通利便性の確保など、脱炭素の取り組みを進めることにより、暮らしの質の向上につなげることができます。
■未来のために、今できることを
子どもたちが将来にわたって安心して暮らせる持続的なまちをつくるために、私たち一人一人の行動が大切です。日々の生活の中で、電気の使い方を見直す、公共交通を利用する、ごみを減らすなど、小さな工夫が脱炭素への一歩となります。
■本市が取り組む脱炭素先行地域計画について
計画名:脱炭素と資源循環で実現する農林水産業振興
~復興の先の創造的産業振興モデル~
問い合わせ先:市役所脱炭素推進室脱炭素推進係
【電話】(内線341)