- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県陸前高田市
- 広報紙名 : 広報りくぜんたかた 令和7年5月号 No.1189
■『JICA海外協力隊グローカルプログラム』第2・3期生が帰ってきました!
~感謝の気持ちを込めて、陸前高田市で報告会~
国際協力機構(JICA)では、JICA海外協力隊が開発途上国に派遣される前に、日本各地で地域活性化の取り組みを学ぶ75日間の地域実習「グローカルプログラム」を実施しています。
今回は、令和4年に本市で実習を行い、海外で約2年間のボランティア活動に取り組んだ後、現地での活動を報告するために本市に戻られた帰国隊員がそれぞれの想いを伝えました。(今回は3人の帰国隊員のうち、海外在住者を除く2人から寄稿いただきました。)
▽浦田 菖平(うらたしょうへい)さん
活動場所:特定非営利活動法人SET
派遣国:ルワンダ
初めて陸前高田の地を踏んだ時から約3年、日が沈み強い冬風が吹く中、再びこの地を訪れて感じたのは、自然と込みあがってくる地元のような居心地の良さでした。地元九州から遠く離れた縁もゆかりもないこの土地に、故郷のように落ち着く気持ちを持てたことをとても嬉しく思いました。
3年前は実習生として広田町を中心に活動し、わかめ漁や地域ビジネスのお手伝いをしました。活動の中で関わった皆さんには本当に良くしていただき、今回、久しぶりにお会いしましたが、ルワンダに行っていた2年という月日が一瞬で埋まるような楽しい時間を過ごしました。戻る場所があるというのはなんと安心感のあるものでしょう。日本でもルワンダでも「戻りたい」という気持ちが湧くのは、仕事でも場所でもなく、「会いたい人」です。わかめの時期に、また高田に「帰る」予定です。
▽加藤 夕貴(かとうゆうき)さん
活動場所:合同会社ぶらり気仙
派遣国:ウガンダ
令和4年4月から陸前高田でのグローカルプログラムに参加しました。過ごした期間は3カ月弱と、決して長くはありませんでしたが、海外協力隊としてウガンダで活動している間も高田でお世話になった皆さんからたくさんのメッセージや励ましの言葉をいただき、辛い時にも大きな力となりました。陸前高田で過ごした日々が、現地の人とのコミュニケーション、協力隊の取り組みにも大変役立ったと感じています。
帰国後2年半ぶりに高田の皆さんに再会でき、「おかえり」と言っていただいた時は感無量でした。第二の故郷、「帰りたい」と思える場所ができたこと、とても幸せだなと思います。紡いだご縁を大切に、これからも関係人口の一人として陸前高田や岩手の皆さんと関わり続けていきたいです。
今回帰国した3人は、2月22日(土)にアバッセたかたのパブリックスペースで帰国報告会を開催し、約50人の市民の皆さんに参加いただきました。帰国隊員それぞれが陸前高田での活動を振り返りながら、派遣された途上国での苦労話や成果を報告し、高田の実習先(活動場所)を始めとする多くの皆さんから、当時を振り返ったたくさんの温かいコメントをいただきました。