- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県住田町
- 広報紙名 : 広報すみた 令和7年3月号
■はじめに
少子・高齢化などの課題を克服するべく、町長部局および町の総合計画との連携を図りつつ「町づくりは人づくり、人づくりの基本は教育である」という原点に立ち、令和7年度の教育行政の一層の推進に努めてまいります。
■子育てへの支援・就学前教育の充実
保育園においては、子どもの安全確保と保護者や家庭が安心して子どもを預け、働くことのできる環境づくりと、園児一人ひとりの個性を尊重し、特性に配慮した保育に努めてまいります。
■学校教育の充実
小規模であっても、また少人数であるからこそ、住田町らしい一人ひとりに目が届き、きめ細かい教育を行い、子どもたちが将来の夢や希望を実現できるよう指導してまいります。
本町の教育の柱である「地域創造学」は、保育園から小中高校までの一貫した町独自の教育であるとともに、新しい時代を切り拓き、社会を創造していく社会的実践力を身に付けた心豊かな人材を育成する取り組みであることから、町の人材育成に役立ててまいります。
県立住田高等学校存続に向けた入学生確保については、町内中学校との連携、近隣中学校への情報提供に加え、県外からの「いわて留学」の取り組みにより、入学生の確保を図ってまいります。
■生涯学習社会の構築
豊かな心の醸成と生きがいを育み、生涯学習社会を築くため、町民一人ひとりが主体的に学習できるような学習意識の啓発と学習機会の提供に取り組んでまいります。
■男女共同参画社会の実現
男女が社会の対等な構成員として、互いに相手を尊重し、一人ひとりの個性と能力を十分に発揮できる「男女共同参画社会」の実現を図ってまいります。
男女が性別にかかわらず、地域活動などに積極的に参画し、責任を分かち合うことは、地域社会の活性化のために重要であると考え、町のさまざまな方針を決定する委員会などにおける女性委員の割合を増やすことを目標とします。
■公民館活動の充実
生涯学習や地域づくりに取り組む活動の拠点である町内5つの地区公民館については、公民館主事を1名配置し「小さな拠点地域共同組織」との連携を図りながら、生涯各時期における幅広い学習機会の提供と、デジタル関連の勉強会などの時代に即した活動を継続してまいります。
■芸術文化の振興
地域の風土や伝統に根ざした芸術・文化は、地域への誇りや愛着を深めるとともに、人材育成の基本のひとつであります。
心豊かで安らぎのある地域社会を築くため、優れた芸術文化に触れる機会の提供や活動の成果を発表する場を設定するとともに、郷土芸能の伝承も含め、関係団体への支援や自主活動グループの活動支援に努めてまいります。
国指定史跡である「栗木鉄山跡」をはじめとする、町の文化財の調査や保護、有効活用に関しては「栗木鉄山跡保存活用検討委員会」における有識者の皆さまからの意見を参考に保護活用を図ってまいります。
■スポーツの振興
スポーツを身近に感じ、誰もが気軽に親しむことができるよう生涯スポーツの推進を図ってまいります。
中学校においては、少子化の進展に伴い、現状の部活動を維持することが困難であることや、教員の働き方改革の方針を踏まえ「部活動の地域連携」が議論されております。
町教育委員会としては、生徒の保護者、学校教員、地域のスポーツ関係者と検討を図り、具体的な方針を作成いたします。
体育施設の活用については、町民の充実したスポーツライフの実現のため、町民の皆さまの利用状況を考慮しながら、有効な活用と適正な維持管理、オンラインを利用しての利用手続きなど、より利用しやすい環境づくりに努めてまいります。