- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県洋野町
- 広報紙名 : 広報ひろの 2025年9月号
町内の地域や各種団体などで行われた催しなどを紹介します。
■種市中1年生が漁業体験 地元漁業の理解深める
種市中(馬場美輝彦(みきひこ)校長・生徒162人)の1年生57人が7月26日から3日間、宿戸漁港で漁業体験を行いました。
生徒は、地元漁師の指導を受けながら、ウニ採りを開始。初めは浅瀬でウニを探すのに苦労していましたが、コツをつかんでくると勢いよく海に飛び込み、潜ってウニを採る生徒もいました。最終日は自分たちでデザインしたラベルを貼った瓶にウニを詰め、塩ウニを完成させました。麦沢隆佳(たかよし)さんは「初めてのウニ採りだったけど、だんだん慣れて楽しくなった。町の特産品に関わる良い体験でした」と地元漁業の理解を深めました。
■おおのちびっ子夏まつり 真夏のひとときを満喫
「おおのちびっ子夏まつり」は7月18日、おおのキャンパスで行われ、集まった園児や未就園児、その家族が夏の思い出を作りました。
この日を待ちわびていた浴衣や甚平姿の子どもたちは、元気いっぱいの歌やダンスで喜びを表現。夜店がずらりと並ぶ縁日ごっこでは、水風船釣りやくじ引きなどを夢中になって楽しみました。まつりの最後には、夜空を彩る打ち上げ花火に歓声を上げて喜び、子どもたちは真夏のひとときを満喫しました。
■エモーション活動 ひなびを笑顔で迎える
昨年度に引き続きJR八戸線で運行した団体専用臨時列車「はづのへハラッチェひなび号」へのエモーション活動は7月31日、大浜海岸と有家浜で行われました。
当日は、津波注意報のため開催が危ぶまれましたが、安全に配慮し今年は海岸側ではなく、道路沿いから行いました。大浜海岸での活動には約20人が集まり、列車に向けて笑顔で手や大漁旗を振って歓迎しました。
エモーションに参加した滝口圭太(けいた)さん(10歳)は「列車に手を振った時、乗客が手を振り返してくれてうれしかった」と話しました。
■おおさわサマーフェスティバル おおさわの夏を楽しむ
「おおさわサマーフェスティバル」(大沢自治会主催)は8月13日、アグリパークおおさわ駐車場特設会場で開催され、地域住民やお盆の帰省客などでにぎわいました。
会場では瀧澤鶏舞や大沢婦人会の踊りでステージを盛り上げたほか、アグリパークおおさわで加工された定番の豆腐田楽、おからもちなども販売されました。まつりの最後には打ち上げ花火も行われ、来場者はおおさわの夏を楽しみました。
■町海洋教育事業「海はともだち」 磯の生物について学ぶ
町海洋教育事業「海はともだち」は8月7日、種市漁港と種市庁舎で開催され、町内の小学生14人が参加しました。
午前中は磯の生物を観察するため、種市漁港へ向かい、参加者たちはカニや小魚、アメフラシなどを発見。実際に海洋生物と触れ合い、特徴的な感触や反応を楽しみました。
午後は岩手大学教育学部非常勤講師の梶原昌五(しょうご)さんを迎え、磯の生物の生態についての講演を受けました。水上創志(そうし)さん(中野小6年)は「身近に海があっても見たことのない生き物がいることを知れて良かった」と振り返りました。
■新たなウニ漁業の可能性
7月12日、(株)北三陸ファクトリーによる初の陸上ウニ養殖施設の地鎮祭が八木北港で行われました。
同施設は町内の深刻な磯焼けの防止や自社開発のウニのエサを用いることで、藻場の再生と身入りの多い高品質なウニを安定的に生産することを目的に建設されます。
地鎮祭には岡本町長をはじめ、県北広域振興局、洋野町漁業協同組合など関係者が出席し、岡谷稲荷神社の神主が祝詞を奏上しました。
(株)北三陸ファクトリーの下苧坪之典(ゆきのり)代表取締役は「町のウニの水揚げ量は10年前と比べ大きく減っている。磯焼けの防止や身入りの改善だけではなく、ウニの水揚げ量の補填を目指していきたい」と今後の抱負を述べました。
■サーフィンの魅力を感じる
7月20日、種市海浜公園でサーフィン体験会(町観光協会主催)が開かれ、町内外から7人が参加しました。
町サーフィン友の会(澤山喜一(きいち)会長)のメンバーの指導を受けながら波乗りに挑戦した参加者たちは、サーフィンの難しさと魅力を感じました。