- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県仙台市
- 広報紙名 : 仙台市政だより 2025年5月号
郡市長がさまざまな現場を訪問し市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします
3月27日に開催した「仙台市観光地域おこし協力隊活動報告会」で、隊員の皆さんのこれまでの取り組みについてお話を伺いました。
◆新たな観光コンテンツの創出
本市の地域活性化のために全国から集まり、観光分野における課題解決や魅力発信を行っている「仙台市観光地域おこし協力隊」。令和6年度の活動の成果や今後の展望について発表するため、活動報告会を開催しました。
令和3年に東京から仙台に移住した春日克之さんと平山将匠(まさなり)さんは、夜間や早朝に楽しめる観光コンテンツの開発やプロモーションなどを行ってきました。「夜も仙台の観光を楽しめるよう、仙台城跡や仙臺緑彩館でライトアップイベントやパフォーマンスショーなどを開催し、多くの方にご来場いただくことができました」と成果を話す平山さん。お二人ともダンス活動の実績があり、経験を生かして自らもショーに出演しています。春日さんは「伊達の歴史や文化を、映像やダンスを取り入れた舞台形式で伝える『伊達ロマネスク』など、数多くの新たなコンテンツを創り出すことができました」と手応えを感じていました。
私もいくつかイベントを拝見しましたが、さまざまな技術を駆使した新しい取り組みに感動したのを覚えています。お二人は3月で卒隊となりましたが、引き続き仙台で活動されるとのことで、今後の活躍にも期待しています。
◆西部地区の交流人口拡大へ
令和4年から西部地区における観光資源の発掘・創出などに取り組んできたのは、太齋優美(ださいゆみ)さんと小松愛さん。福島からUターンした太齋さんは、SNSを活用した情報発信やイベントのサポートを通して、秋保地区の魅力の認知向上に取り組みました。「インスタグラムアカウント『秋保観光なび』の運用を担当し、隊員として秋保に住んでいるからこそできる発信を心がけました。車で行ける紅葉スポットやペットと楽しめるカフェなど、訪れる方のニーズを踏まえて投稿内容を工夫し、周遊につなげられたと思います」と太齋さんは振り返ります。「秋保がきっかけで自然が好きになった」という小松さんは、千葉からUターンし、地元の団体や農家などと連携して秋保地区の活性化を後押し。「事業者や住民の交流イベントのほか、秋保の無農薬野菜を活用したスイーツ開発などを行ってきました。今後は農業観光をブランド化し、生産者と観光客をつなげる取り組みを進められれば」と展望を話してくれました。
3月からは、引き続き活動する小松さんに加え、新たに齊藤淳郎(じゅんろう)さんと川幡信穂(かわはたしほ)さんが着任。これまでの活動により生み出された新たな魅力をさらに高め、地域の皆さんとの交流を大切にしながら、西部地区を盛り上げていただきたいと思います。
◆魅力あふれる地域づくりを
隊員の皆さんの報告から地域への愛情と熱意が伝わり、大変うれしく感じました。あらためて感謝申し上げます。
市では「仙台市観光戦略2027」に基づき、観光を軸とした成長を目指しており、その実現のためには地域おこし協力隊の皆さんの力も欠かせません。今後も隊員や観光関連事業者の皆さんと連携し、魅力あふれる観光地域づくりを進めてまいります。