- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県仙台市
- 広報紙名 : 仙台市政だより 2025年7月号
◆青葉山エリア複合施設の可能性や未来を探る―キックオフイベント開催
青葉山エリアに整備する音楽ホールと中心部震災メモリアル拠点の複合施設について、施設の使い方や施設で取り組んでみたいことのアイデアなどを考える市民ワークショップを8月までに4回開催します(※)。そのキックオフイベントを、6月8日に、せんだいメディアテークで行い、109人が来場しました。
イベントでは、基本設計者である藤本壮介氏から、空間づくりで意識していることや設計案の狙いなどについて説明されたほか、コミュニティデザイナーの山崎亮氏から、大阪府茨木市の多機能施設などの事例と共に「コミュニティデザイン」についての話がありました。その後、両氏によるトークセッションも実施。藤本氏は「こどもをはじめとした市民の皆さんの日常とつながり、音楽などに自然に触れられることで、文化が醸成されていく場所にしたい」、山崎氏は「設計に当たっては、ワークショップに参加した方だけでなく、来られなかった人たちの意見も想像しながら進めていただけたら」など、それぞれの思いを話し、意見を交わしました。来場者はメモを取ったり、うなずいたりしながら耳を傾けていました。
※市民ワークショップの申し込み受け付けは終了しています
◆「グローバル拠点都市」に選定されました
市では、地域経済の持続的な成長に向けて、スタートアップの成長支援や次世代の人材育成に取り組んでいます。
6月4日、本市や東北6県、産学官金のさまざまな団体で構成され、スタートアップへの支援に取り組む「仙台・東北スタートアップ・エコシステム・コンソーシアム」が、第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市の「グローバル拠点都市(広域都市圏型)」に選定されました。スタートアップ・エコシステム拠点都市とは、スタートアップの成長を加速させるため、地方自治体や大学、民間組織などが連携しながら、スタートアップが連続的に生み出されるグローバルな仕組みの形成・拡大に取り組む計画主体のことで、内閣府により選定されるもの。「グローバル拠点都市」は、世界に通用する都市の産業・研究ポテンシャルを発揮し、海外と連携して世界的なネットワークを形成する拠点都市のことです。この選定により、海外連携機能強化に向けた国の総合的な支援などが受けられます。
今後も関係機関と連携しながら、仙台・東北のスタートアップ・エコシステムの形成をさらに進め、地域課題の解決や地域経済の活性化につなげていきます。
◆杜の都に笑顔広がる仙台・青葉まつり
5月17日・18日に、「仙台・青葉まつり」が開催され、2日間で約90万8千人が来場しました。今年は、市役所本庁舎の建て替え工事などのため、開園150周年を迎える西公園にメイン会場を移し、エリアを拡大して行われました。
初日の「宵まつり」は、雨模様となりましたが、メイン会場の西公園のステージや定禅寺通などで躍動感あふれるすずめ踊りが披露されたほか、観光姉妹都市締結55周年を迎えた徳島市から阿波おどりが参加し、祭りに彩りを添えました。
2日目の「本まつり」では、好天に恵まれた中で「時代絵巻巡行」が行われ、甲冑(かっちゅう)武者の行列や12基の豪華絢爛(けんらん)な山鉾(やまぼこ)などが巡行。今年は30年ぶりに新たな山鉾が加わり、訪れた人々の注目を集めていました。また、歴史姉妹都市締結50周年を迎える宇和島市から、昨年に続き「牛鬼(うしおに)」が参加。会場は熱気に包まれ、多くの人が楽しむ姿が見られました。
◆若者のアイデアをまちづくりに―せんだい若者フォーラム
市では、「若者が活躍するまち」の実現を目指して、若者のチャレンジを応援し、若い力を生かしたまちづくりを進めています。
5月24日、次期「仙台市協働まちづくり推進プラン」の策定に向け、次世代のまちづくりを担う若者の意見を聞くワークショップ「せんだい若者フォーラム2025」を開催しました。18歳から30歳までの学生や社会人20人が参加し、グループに分かれ、まちづくりに若者が関わっていくために必要なことについて、アイデアを出し合いながら考えを深めました。
参加者からは、「人と人とのつながりが希薄」「若者が遊べる場所やコンテンツが少ない」などの課題が挙げられたほか、まちづくりに参加する若者を増やすためのアイデアとして「若者同士や若者と他の世代がつながる場を作る」といった意見が出されるなど、活発な議論が交わされました。
引き続き、若者のアイデアを生かしながら、誰もが心豊かに暮らし続けることができる市民協働のまちづくりに取り組んでいきます。
◆2027年アジア太平洋防災閣僚級会議―仙台開催決定
国連防災機関(UNDRR)主催の「2027年アジア太平洋防災閣僚級会議」が、本市で開催されることが決定しました。国連が主催する防災分野の会議が本市で開催されるのは、平成27年の第3回国連防災世界会議以降、12年ぶりとなります。会議では、アジア太平洋地域約60カ国の防災担当閣僚などが一堂に会し、世界的な防災指針である「仙台防災枠組2015-2030」の推進に関する取り組み状況や課題などについて議論します。
会議開催を通じて、本市の防災に係る知見や教訓を共有し、世界の防災の発展に貢献できるよう、関係機関と連携しながら、準備を進めていきます。