- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県多賀城市
- 広報紙名 : 広報多賀城 令和7年4月号
■東日本大震災多賀城市追悼行事 追悼の辞
平成23年3月11日、多くの尊い命や、平穏な日々の暮らしを突如として奪い去った「東日本大震災」から、14年の歳月が経過しました。
当時は、大津波によって市域の三分の一が浸水し、犠牲となられた市民の方々は156名、住家被害は一万戸を超え、いたるところが大量の瓦礫によって埋め尽くされ、一時は一万二千人を超える方々が避難生活を余儀なくされました。最愛のご家族を亡くされたご遺族の皆様方の深い悲しみは、14年という時の流れをもってしても癒えるものではないと存じます。犠牲となられた方々の御霊が永久に安らかならんこと、また、ご遺族の皆様の平安を心からお祈り申し上げます。
震災から14年が経過し、子どもたちの多くが、震災を経験していない、または経験しても幼かったため覚えておりません。これから先の未来へ向けて、自然災害による被害を最小限にとどめるためにも、震災を経験した私たち大人が、その記憶や経験を風化させることなく、しっかりと次世代に伝え続けていかなければならないと、決意を新たにしております。
犠牲となられました方々のご冥福と、ご遺族の皆様のご平安を心よりお祈り申し上げ、追悼のことばといたします。
令和7年3月11日
多賀城市長 深谷晃祐