くらし みんなが主役の市民協働のまちづくり(119)(1)

■令和6年度東松島市地域まちづくり交付金(一般提案)の交付を受けた3団体の活動を紹介します
市では、地域まちづくり交付金制度の運用により地区自治会や地域自治組織、市民活動団体が地域課題の解決に向けて実施する公益的な事業に対して支援を行っています。
地域まちづくり交付金(一般提案)とは、市内を活動拠点として地域課題の解決を行う任意団体等が申請できる交付金です。活動にかかる講師謝礼や施設使用料、チラシの作成費などに活用することができます。

(1)ひだまり食堂実行委員会
(団体と活動内容について)
令和2年7月に団体を設立し、「地域の子どもは地域で育てる」というスローガンを旗印に、ボランティアを募り活動をスタートしました。現在の会員数は20名です。少子高齢化社会の中で、子ども、地域を取り巻く課題は複雑化し、見えにくい社会となっています。このような環境の中、子どもたちが地域の中で時間を共有し過ごすことで、「人との繋がりの大切さ、あたたかさ」を感じ取り心身ともに逞しく、心豊かに成長して欲しいという思いで活動を続けています。月に1度、第4日曜日(4月・8月・12月を除く)に河戸地区センターを利用して地域子ども食堂を開催しています。食堂開催時に児童を中心としたイベントを実施し、児童と地域住民の交流の場を作ることで顔の見える地域を目指し子育てのしやすい地域をつくります。

(令和6年度の主な活動について)
今年度は、これまで全8回の食堂を開催しました。1回あたりの来所者は、約100人です。メニューは季節の食材等を活用しており、7月は「マーボーナス」9月は「夏野菜カレー」などを提供しました。食堂ののぼりを目にして参加される方、悪天候時、来所できない方の引換券をまとめて持参される方もいました。矢本西市民センターの広報紙で呼びかけ、地域の方からお米の寄付をいただくことができました。食堂開催日当日に、市ジュニア・リーダーに参加してもらい、食堂の準備を手伝いに来た児童と一緒にものづくりや遊びを通して交流を行いました。

(今後の団体活動について)
活動の継続にあたり、物価高騰、米不足の影響等があり食材の確保が課題となってきています。活動理念である「地域の子どもは地域で育てる」のため、地域の小学校、関係機関と連携を図り、地域食堂の活動に参加する子どもたちとの交流を増やしていきたいと考えています。
今後は、開催時に会場内にイベント形式でイートインスペースの設置等を行い、世代間の交流を持ち、実行委員会側への参加者の増加や後継者の育成を目指していきます。

(2)後藤桃水翁を顕彰する会
(団体と活動内容について)
平成19年10月に団体を設立しました。現在の会員数は38名です。東松島市で誕生した民謡育ての親「後藤桃水翁(ごとうとうすいおう)」の遺徳を偲び、「後藤桃水翁を偲(しの)ぶ民謡大会」などを開催し、東松島市のまちづくりと桃水翁を末永く顕彰することを目的に活動を続けています。人々の生活の唄といわれる民謡を通じて、東松島市民はじめ野蒜地域の住民の活力と人との絆づくりに結ばれれば幸いです。

(令和6年度の主な活動について)
今年度は、12月7日に野蒜市民センターにおいて「来場者と出演者を結ぶ民謡の心」をテーマに後藤桃水翁を偲ぶ民謡まつりを開催しました。当日は120名の来場があり、開演から民謡の唄声が会場に響きわたり、来場者に感動を与えていた様子でした。

(今後の団体活動について)
令和7年度は、10月5日に東松島市コミュニティセンターにおいて、後藤桃水翁生誕145周年に当たり、東松島市市制20周年の記念事業として「後藤桃水翁を偲ぶ民謡まつり」を開催する予定です。桃水翁を偲ぶ民謡まつりでは、民謡界で活躍されている桃水翁に係る県内外の歌手や団体の長(「桃」や「水」を付した会など)の方々に参加をいただき、桃水翁の遺徳を偲び末永く顕彰して後世に伝えていくことを目指しています。当会は桃水翁の顕彰や供養に関すること、桃水翁を偲ぶ民謡大会などの開催、その他調査・研究等の必要な事業を行うこととしています。毎年8月8日の命日墓参には、会員らによる命日供養を行い、遺徳を偲んでいます。民謡の普及に偉大な功績を残した桃水翁については、東松島市教育委員会発行による「わたしたちの東松島市」の社会科副読本(小学3年生から6年生使用)の中で紹介されています。また、当会は東松島市社会教育関係団体に認定されており、その目的達成のために桃水翁の顕彰や民謡まつりの開催などにより、民謡の普及・継承活動を行っていますので、民謡の好きな方や関心のある方などがいましたら事務局(菅野【電話】87-3302)へ連絡いただければ幸いです。

問合せ:市民協働課まちづくり推進係
【電話】内線3803・3808