- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県大崎市
- 広報紙名 : 広報おおさき 2025年6月号
■「セブンあんしんお届け便」がスタートしました
4月16日、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと大崎市の連携による移動販売サービス「セブンあんしんお届け便」の出走式を行いました。
「セブンあんしんお届け便」は、買い物をするのが不便な地域や移動が困難な高齢者が住む地域を移動販売車が回り、食料品や日用品などを販売するサービスです。現在、県内での稼働は亘理町、多賀城市、本市の3自治体です。社会福祉法人大崎市社会福祉協議会、清滝地区振興協議会、高倉地区振興協議会の協力により選定した、市内の公民館や集会所など35カ所を巡回します。店舗で販売している商品の多くを移動販売で購入することが可能です。
本市では、ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯などが増加し、孤立や日常生活に不安や困難を感じる人の増加が懸念されています。移動販売車が各地域を回ることで、買い物のために外出する動機が生まれるほか、集会所などの販売地が利用者同士の交流の場など、新しい見守りの形としての活用が期待されます。
■退任行政相談委員への感謝状贈呈式が行われました
4月28日、総務省行政相談委員の委嘱替えに伴う退任委員への感謝状贈呈式が行われました。
行政相談委員は、総務大臣から委嘱されたボランティアで、全国で約5千人、県内で99人が配置されています。独立行政法人や特殊法人など、国の仕事についての苦情や意見、要望を受け付け、市民と行政機関の間に立って、関係機関との調整や解決のための助言を行っています。
本市の行政相談は、地域ごとに年間を通じて定期的に行われています(6月の相談日程は22ページを参照)。総務省東北管区行政評価局によると、令和5年度の県内の行政相談受付件数は3360件であり、行政の円滑な運営にはなくてはならない存在となっています。
式当日は、令和7年3月31日に任期を終えて退任した本市の3人の行政相談委員へ、東北管区行政評価局局長石山英顕(ひであき)氏から感謝状が贈呈され、市長からはねぎらいの言葉が贈られました。
■おおさき日本語学校の留学生が学びを深めています
4月24日、大崎市立おおさき日本語学校で、留学生を対象に交通安全教室を開催しました。
古川警察署交通課の職員や全日本交通安全協会自転車安全教育特別指導員の大場政由氏を講師に迎え、講話や実技を交えながら、日本の交通ルールや自転車の安全な乗り方について学びました。
留学生は、買い物など、日常生活で自転車に乗る機会があります。母国の交通ルールとの違いに少し戸惑いながらも、早く日本のルールに慣れて安全な運転ができるよう、真剣な表情で臨んでいました。
また、4月28日には地域住民や宮城県古川黎明高等学校の生徒との交流会を開催し、約50人が参加しました。
交流会は、地域との交流などを通して日本語を総合的に学ぶ独自の科目「O(オー)タイム」の授業として行われました。
ミニゲームで緊張がほぐれた後、高校生により、日本語学校や多文化共生に関連する2つの研究活動が紹介されました。
1つ目は「ナスンドケーキ」です。規格外品の「古川なす」を有効利用する取り組みで、地域の菓子店と共同で商品開発したパウンドケーキです。宗教にも配慮し、アルコールを使わずに作られています。参加者はナスとケーキの組み合わせに驚きの表情を見せ、そのおいしさに笑みをこぼしました。
2つ目は「マップアプリ」です。留学生をはじめとする外国人住民が、生活する上で困らないように病院や避難場所、日常生活で利用される店などが地図上に示されています。実際に操作性を確認した留学生からは、さらに使いやすいアプリにするための提案もなされました。
今後も、交流やさまざまな体験を通して、学びを深めていきます。