くらし 【特集】地域学校協働活動(1)

■一緒にいると、すごく楽しいのよ!
【参加者】町地域コーディネーター
・金子美千子(かねこみちこ)さん(亦) 亦楽小担当
・新妻禮子(にいつまれいこ)さん(遠) 汐見小担当
・鈴木こず恵(すずきこずえ)さん(菖) 松ヶ浜小担当

町民の皆さんが、学校のボランティアとして活動する地域学校協働活動。その活動の幅は広く、絵本の読み聞かせをはじめ、書写、まち探検、昔の遊び、防災学習、調理、ミシン、工作、米づくり、職場体験など、前年度は、延べ502名の地域の皆さんが学校の様々な授業に参加しました。小中学生の登下校時の見守りも、この活動の一つです。
しかし、その活動の多くは、学校の中で行われていることが多いため、日ごろ、なかなか私たちが目にする機会はありません。
この活動を支えているのが4人の地域コーディネーター(学校協働活動推進員)と地域のボランティアの皆さん、そして、先生方です。
学校と地域が一緒になって、子どもを見守り、育てる地域学校協働活動について、地域コーディネーターの皆さんに集まっていただき、その様子をうかがいました。

◇学校と地域の橋渡し役ですね

[金子] 地域学校協働活動が始まる以前から、学校ボランティアというのがあって、生涯学習課が広く町民にボランティアを呼びかけていたようです。
この活動が始まったばかりの頃は、私も先生方も何をしたらいいのかわからず、学校にはずいぶん通いました。
当時、生涯学習課には、県から派遣された社会教育主事の先生がいましたので、この先生方が派遣されていた9年間に、七ヶ浜町の地域学校協働活動の土台をつくっていただいたと思います。
はじめは、私が町内の小中学校5校を担当していましたが、しだいに学校からの依頼が増えてきたので、お二人に松ヶ浜小と汐見小の地域コーディネーターをお願いしました。
その後、向洋中では事業所での職業体験、七ヶ浜中では職業人を招いて体験談を聞くキャリアセミナーも始まり、中学校の活動の幅が広がりました。
地域学校協働活動は幅が広いんです。おはなしボランティア「あゆみの会」の読み聞かせもですし、登下校やまち歩きなどの見守り、調理やミシンの実習での授業のお手伝いなどもそうです。
地域学校協働活動のしくみは、まず、学校から生涯学習課に依頼がいき、生涯学習課から私たちにボランティアさんの必要人数が依頼されます。
私たちの仕事は、協力していただくボランティアさんを地域から探して依頼することです。学校と地域の橋渡し役ですね。私たちはボランティアもしています。

[鈴木]松ヶ浜小のはまかぜ太鼓の活動をするときのタスキを作る方を探す依頼がきた時もありました。
その時は、お二人からアドバイスをいただき、当時のきずな工房の方に作っていただくことになりました。
皆さん、すごく楽しかったと言ってくださいました。

[金子]ボランティアさんの感想はそこですね。前の年にミシンのボランティアでお声がけした人から、「去年はこういうのがあったんだけど、今年はないの?」と言われた時がありました。皆さん、楽しみにしてくれているんですね。
でもだんだんと、いつも同じ人にばかりお声がけしていいのかなと悩みはじめた時期もありました。

[鈴木]地域学校協働活動の会議の時に、学校から毎年同じような依頼内容になってしまうとおっしゃった先生もいましたが、毎年同じでも授業を受ける子どもたちが違います。その時の子どもたちによって、どこの部分が学びになっているかも違うとのことでした。

[新妻]継続していくことも大切なことですね。