- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県七ヶ浜町
- 広報紙名 : 広報しちがはま 令和7年4月号
◇子どもとの会話が、また楽しいんですよ
[金子]3年生ののこぎりの授業で、子どもの発想ってすごいなと思います。こだわりがあって、板に1センチくらいずつしるしをつけて、こういうふうに板を切りたいというお子さんがいました。無理だと思っていたんですが、きちんと切って組み立てて見事形にしましたね。柔軟な発想にいつも驚かされます。
[鈴木]きっと、3年生が初めて、のこぎりを使う時に、最初からこういうふうに作りたいと頭の中でイメージしているんですよね。大人でもまっすぐに切るのが大変なのによくやろうと思ったことと、木が切れて「やった!」で終わらないところがすごいですね。
[新妻]子どもさんたちと一緒にいるとすごく楽しいのよ。一番記憶に残っているのは、5月になると汐見小と松ヶ浜小で田植えが始まるのね。その時の子どもたちは元気良くてすごいの。みんな泥んこになってね。3回も尻もちついて全部濡れたお子さんもいました。
泥んこになってもかまわないで教えられたことを一生懸命やっているんです。とっても楽しそう。水が張られた田んぼで長靴が抜けなくなってポンと足が抜けて、長靴がどこにいったかわからなくなって探したりしてね。
[鈴木]遠くに住んでいてなかなか会えないお孫さんがいる方は、「なんか、孫に会っているみたい。一緒にいて楽しかった」と話してくださいました。
[金子] 亦楽小1年生の昔遊びの授業に、学区内にある施設の利用者さん3人に来ていただいたんです。一緒にお手玉遊びをして、すごく楽しかったと言ってくれました。
[鈴木]
私くらいの年代の方たちって、ちょうど子育てにあまり手がかからなくなった頃なんです。
お友だちに声がけをしてみると「やってみたいと思っていた」と言って、手伝ってくださる方もいます。
[新妻]
ある時、自転車に乗った子どもたちが後ろからきて私の脇で止まって、「あれっ、ミシンのボランティアに来たおばちゃんだよね」。私が「そうだよ。気をつけてね」といったら、「わかった。ありがとう」と。私みたいな人にも声がけしてくれるんだもの。うれしいですね。
[金子]汐見小での最初のミシンの授業の時は、「新妻さ~ん、お願いしま~す」といの一番にお声がけしましたね。
[新妻]汐見小の支援学級の子どもたちと一緒に100円ショップに行って、買い物をした時がありました。200円を手に、何を買おうか、どっちにしようかと悩んだりしている様子が微笑ましく、とっても楽しそうでした。セルフレジも体験しました。
[金子]亦楽小2年生では、地域のお店などを回る授業があります。役場、消防署、床屋さん、コンビニなど、子どもたちが決めたルートに班ごとボランティアさんが一人ずつ付いてまわります。
[新妻]まち歩きの時には、子どもたちが危なくないようにボランティアさんが道のあちこちに立って見守ります。
普段歩き慣れた通学路や道路だけれども意外と気づいていないことがあるんです。「初めて分かった」「そこは危ないので気をつけて」と、一緒に歩いてこそ、発見できることがあります。
[鈴木]松ヶ浜小の場合は、いっしょに歩いて見守ったり、交差点などに立って見守ったりしています。
[新妻]学校によって違いますね。
[金子]目的地に行くまでの子どもとの会話がまた楽しいんですよ。突然、子どもたちから、一緒に歌を歌おう、なぞなぞしていこう!となるの。