- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県能代市
- 広報紙名 : 広報のしろ 令和6年12月号
「働く」ということ
今回は、障がい者の「働く」について、就労支援施設の利用者や職員、そして手話奉仕員講座の受講者の皆さんに話を聞きました。「働く」ということは、障がいがあってもなくても、ともに助け合い、支え合ってできるものであることを取材を通して改めて感じました。
皆さんに話を聞くなかで多かった声が、「障がいについてもっと知ってほしい」というもの。就労支援のみならず、障がい者福祉サービスや手話など、障がいに関する情報にもっと興味・関心を持ってほしいと話します。
人それぞれに性格があるように、ひとくくりに「障がい」と言っても、個人によって特性は異なり、その対応の仕方も異なります。障がいがある、ないに関わらず「人」と「人」であることに変わりはありません。「人」と「人」同士で助け合いながら暮らしていける能代市を目指して、まずは身近にあるものから「障がい」について一度目を向けてみませんか。
◆「自分」のためから「誰か」のために
能代市手話奉仕員養成講座を受講する澤田敦子さんと佐藤幸桜さんに話を聞きました。
Q なぜ手話奉仕員養成講座を受けようと思いましたか。
澤田さん:自分自身、生まれつき左耳が聞こえないんです。右耳も難聴で、いつかは手話を学びたいと思っていたのですが、なかなかきっかけがなくて。そんなとき広報のしろにこの講座の情報が載っていたので、佐藤さんを誘って受けようと思いました。
佐藤さん:もともと手話に興味があったのですが、澤田さんから誘われて、改めて知識として手話を学んでみようと思いました。
Q 手話を学んでみての感想は。
澤田さん:耳の聞こえない講師の先生がとても明るく、楽しく学べます。実践的で、日常ですぐに使えるものを教えてくれます。
佐藤さん:同じ手話でもいろんな意味があり、とても奥が深く、面白いです。
Q 今後の目標を教えてください。
澤田さん:手話が得意になって日常で生かせたらいいなと思います。いずれは手話を使う仕事で人の役に立ちたいです。
佐藤さん:私もいつか手話を使う仕事をして人の役に立てたらいいなと思います。そして、手話をもっと知ってほしい。多くの人に手話を教えてあげたいですね。
澤田さん:障がいがある、ないに関わらず、手話をみんなに知ってほしいですね。同じ人同士なのだから、「障がい者」と「自分」ではなく「人」と「人」で接することが大切なのかなと思います。
◆相手と目と目を合わせることがポイント!手話であいさつをしてみよう!
◇おはよう
右手でこぶしを作り、こめかみの辺りに当ててから、下ろします。
◇ありがとう
左手の甲を上向きにして、胸の辺りに置きます。右手は小指側を下にし、左手甲の真ん中辺りに垂直に下ろします。小指が当たったら上に上げます。
◇よろしく
右手のにぎりこぶしを鼻に当て、少し軽く前に出します。手を開き、指をそろえて鼻のところから前に少し出します。