くらし 輝ける鹿角の未来に向かって 鹿角市長 関厚

市民の皆さま、明けましておめでとうございます。
輝かしい希望に満ちた新春を健やかにお迎えのことと、心からお慶びを申し上げます。また、平素から市政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は、11月に開催した第147回秋田県種苗交換会で、県内外から62万人の来場者をお迎えし、鹿角の魅力をPRすることができました。また、十和田湖観光につきましては、環境省の先端モデル事業にかかる「十和田湖1000年会議」に参画しながら、「道の駅十和田湖」のオープンに合わせ、本市でも甲岳台(こうがくだい)展望台へのアクセス向上を図る林道整備を行ったところであります。
さらに、年明け早々に発生した能登半島地震の教訓を踏まえ、県が立ち上げた「男鹿半島地域等防災・減災会議」に参画し、市民生活の安全・安心を確保するための地震対策の検討を進めています。また、タケノコ採りによる遭難事故で、捜索隊員がクマに襲われる人身被害が発生したことから、関係機関との連携・協力体制を強化し事故防止に万全を期してまいりました。
さて、迎えた新しい令和7年は、「第79回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会」が開催されます。全国から参加される選手や役員を迎えるに当たり、これまで地域や各団体と共に培ってまいりました、温かい「おもてなし」の精神で、感動と思い出に残る大会運営をしてまいりたいと思います。
さらに、移転工事を進めてきた十和田図書館がいよいよオープンを迎えるほか、ゼロカーボン・シティの実現に向け、市民や事業者の皆さまと一丸となって取り組みを展開してまいります。
このほか、本市が誇る自然や伝統文化、市民や地域とのつながりを大切にしながら、市民一人一人が幸せで、未来に希望を抱いて暮らせるまちづくりを進め、将来都市像「ふるさとを誇り未来を拓くまち鹿角」の実現を目指してまいります。
結びに、今年の干支(えと)は「乙巳(きのとみ)」で、巳年は努力を重ね、物事を安定させていく年だといわれています。また、蛇は脱皮を繰り返して成長することから、新たな挑戦や変化に前向きになるといわれます。
私の現任期も残り半年となりますので、「主役は市民」という原点に立ち、第7次総合計画前期基本計画を着実に推進し、これまで種を蒔き、育ててきた政策が実を結び、後期基本計画への新たな飛躍となりますよう、決意を新たに市政運営に取り組みます。
この一年が皆さまにとりまして、希望あふれる素晴らしい年となりますよう心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶(あいさつ)といたします。