子育て 特集-Special Feature-鹿角の未来を育てる(1)

ママがお腹の中で大切に育(はぐく)んできた小さな命。命がけの出産を経て、元気な産声をあげる我が子はかわいいものです。待ちに待った我が子との対面は、これからの「子育て」のスタートでもあります。
子どもは日々成長する中で、感動や笑顔を私たちに運んでくれるかけがえのない宝ですが、現実の育児は幸せだけではありません。
令和6年度の市民アンケート結果では、これからの重要度が高い取り組みとして、「地域ぐるみの子育て支援の充実」が上位に挙げられています。

■子育ての負担感
2、3時間おきの授乳やおむつ替えでの寝不足から始まり、子の成長と共にやってくる夜泣きやイヤイヤ期。また、育児だけでなく、毎日の掃除や洗濯、料理などの家事。仕事は就業時間が決まっていて休憩時間がありますが、子育てに休憩はありません。小さな命を守り、育てるために、365日、24時間働きづめになります。
このような子育てに対する負担感の増大は、少子化の原因の一つになっています。そのため、安心して子どもを産み、育てることのできる環境づくりを社会全体で支援していくことが必要です。

■子育て環境の変化
令和6年8月に行った「鹿角市子ども・子育て支援に関するニーズ調査」では、子どもが参加できる活動やイベントの開催、地域で子どもを育てる意識の向上が望まれており、家庭だけでなく地域全体での子育て支援の充実を求められています。
令和5年4月にかづのファミリークリニックが開院しましたが、来年度からかづの厚生病院小児科への岩手医大からの常勤医師の派遣の取り止めと、小児科入院病床の受け入れ中止の方針が示され、本市の子育て環境は新たな岐路に立っています。

■地域で支える子育て
このような中、子育て環境の変化に対応し、行政だけでなく、地域ぐるみでの子育て支援を充実させるために、子育てに奮闘する家庭をサポートしている地域の人たちがいます。
子育ては、当事者のパパママだけでなく、家族や地域全体が優しい気持ちで、子どもや子育て家庭を見守ることのできる環境づくりが大切です。
未来を担う子どもたちが、健やかに成長するために、本市が地域と連携しながら取り組む子育て支援の紹介と、そこに関わる人たちの想いについて、クローズアップします。

■本市の政策で今後のまちづくりにとってどのくらい重要であると考えていますか

参考:令和6年度市民アンケート
※最大値を5点とする重要度スコアによる

■子育てについてどんな不安や負担感を感じることがありますか

参考:鹿角市子ども・子育て支援に関するニーズ調査

■子育てをするにあたって、地域に求めることは何ですか

参考:鹿角市子ども・子育て支援に関するニーズ調査

■今後子どものよりよい成長のために必要と思われる支援はどのようなことですか

参考:鹿角市子ども・子育て支援に関するニーズ調査