- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県鹿角市
- 広報紙名 : 広報かづの 令和7年10月号
令和7年第6回鹿角市議会定例会が8月29日から22日間の会期で開かれました。初日に行われた市長の行政報告の概要をお知らせします。
■主な内容
・鹿角市人口ビジョンの改訂
・八幡平地区乗合タクシー「はちタク」運行開始
・大雨で夏祭りの入り込み客数が減少
■鹿角市人口ビジョンの改訂
若年女性をはじめとする若者層の急速な転出拡大が人口減少の最大の課題であることから、若者が「帰ってきたい」、「住み続けたい」と思える魅力あるまちを形成し、安心して子どもを持ち、育てられる環境の整備が重要です。
第7次総合計画後期基本計画では、こうした方向性を踏まえ、具体的な取り組み内容を明らかにして、人口構造の若返りと持続可能な地域社会の構築を目指します。
■地域医療の推進
6月30日に市民町民公開講座を開催し、岩手医科大学医学部の大塚教授から、こころの健康について講演いただき、130人が聴講しました。
また、7月27日には、岩手医科大学見学ツアーを行い、児童・生徒など30人が参加しました。
今後、医師や看護師、薬剤師などの医療専門職に興味や関心を持つ人が増え、将来、医療の道に進むことを期待しています。
■八幡平地区の公共交通
路線バス廃止後の代替交通について、10月1日から鹿角花輪駅と八幡平市民センターを結ぶ「八幡平循環線」の運行を開始します。また、各集落と乗り継ぎ拠点となる八幡平市民センターを結ぶデマンド型の乗り合いタクシー、愛称「はちタク」の運行も開始します。
「はちタク」は、事前予約により、自宅から八幡平地区内の指定の場所まで、乗車することができるもので、対象となる八幡平地区の世帯に利用方法などのチラシを配布しています。
■水稲の生育
平年に比べて茎数が2割ほど少ないものの、平米当たりの着粒数は平年並みとなりました。7月以降の高温の影響によりカメムシ類の活動が活発化しているほか、葉いもち病の発病率がやや高くなっていることから、病害虫防除の確実な実施と適期刈り取りを周知していきます。
■果樹の生産状況
モモは、昨年より5日程遅い生育状況でしたが、「あかつき」、「川中島白桃」では、糖度と品質は共に良好でした。リンゴは、「ふじ」の着果量と肥大状況は平年並みとなっています。
■農産物の盗難防止
鹿角管内での農産物の盗難被害を防止するため、各関係機関が連携し、今年度から定期的にパトロールを実施しています。
■クマの出没
8月末時点のクマの目撃件数は382件で、昨年同期の142件の2倍を超える状況となっていることから、箱わなを5基増設し、捕獲の強化をしています。
8月22日に開催された秋田県市長会では、クマの個体数の管理と被害低減に取り組むことや市町村が行う対策への支援の拡充のほか、クマの生態や行動の調査と、その周知について、国に要望する提案が承認されました。今後は、県市長会を通じて、国に対しクマ対策の強化を強く求めていきます。