くらし 議会定例会(2)

◆指定金融機関の派出業務廃止について
令和7年6月定例会でご報告申し上げたとおり、役場庁舎内に設置している指定金融機関の派出所は、本年11月末をもって廃止いたします。口座振替等の普及により現金での納付件数が減少していることに加え、派出所の設置・運営には一定の人的・財政的負担を要することから、こうした状況を踏まえ、指定金融機関と協議のうえ業務の在り方を見直したものです。
なお、派出所廃止後も、指定金融機関としての業務は継続され、役場窓口における開庁時間内の現金納付は、これまでどおり可能です。また、町税や各種料金の納付につきましては、口座振替による納付のほか、コンビニエンスストアやスマートフォン決済アプリを利用した納付もご利用いただけます。引き続き、現金納付に依存しない納付手段への移行を促進するとともに、業務の効率化と行政サービスの質の向上に努めてまいります。

◆井川町備蓄倉庫の完成について
地域の安全性と災害への備えを強化するため、(鉄骨造2階建)新たな備蓄倉庫が完成しました。この倉庫は地震や台風などの災害が発生した際、町民の皆様の生活を支えるための食料品や飲料水などの物資を備えることになっており、災害時にはそれらの物資輸送の拠点となります。現在、防災センター等から簡易ベッドやパーテーション等の備蓄済物資の移動を進めておりますが、追加で整備が必要なカプセルテント等の災害被災者支援物資等については、今定例会に補正予算を計上しております。

◆小型ポンプ操法大会の結果について
町消防団による「中継送水操作・駆付訓練講習会及び小型ポンプ操法大会」は、今年度より、あきた湖東農協営農経済センター駐車場を会場とし7月6日に実施しております。小型ポンプ操法大会では各分団とも日頃の訓練の成果が十分に見られる大会となりました。結果は井川町消防団第1分団が見事優勝し、7月27日に開催された秋田県消防協会男鹿潟上南秋支部消防操法大会へ出場し、惜しくも入賞は逃しましたが、優秀選手賞の部で3番員の遠藤真毅さんが個人賞を受賞されたことは、今後の全体的なレベルアップにつながることが期待されるところです。

◆ふるさと納税の状況について
今年度のふるさと納税寄附額は、8月末現在で204,900千円となっており、すでに昨年度の一年分である38,670千円を大きく上回る状況となっております。増加の要因としては、寄附額の9割以上を占める米の需要が伸びていることが挙げられます。また、株式会社イカワプラスに業務を委託したことで、供給量の確保や集荷、発送といった業務に対応できる体制が整ったことも寄与していると考えられます。引き続き、米以外の返礼品についても更なる充実を図り、寄附の拡大を目指してまいります。

◆地域おこし協力隊の着任について
本町2人目の地域おこし協力隊の着任については、すでに広報等でお知らせしているところですが、新たな協力隊員として秋田市出身の進藤航太さんが7月1日付で着任となっております。進藤さんは京都や東京で和菓子の製造に携わっていた和菓子職人でその経験を活かし、主に株式会社イカワプラスにおける食品加工関係業務に従事していただくほか、各種行事、イベント等においても企画・運営を含め広く活動していただく予定ですので、町民の皆さまもぜひお声がけをよろしくお願いいたします。

◆乙部町との交流について
9月7日に開催された「乙部町産業まつり」に井川町のブースを出店し参加をいたしました。当日は朝から雨が降り続いたことから、1時間遅れの開始、出店ブースの会場変更などがありましたが、商品は完売することができました。また、今年は井川町で採取しました「桜の花びら」と「乙部町の水」を使用した「クラフトビール」の共同開発に取り組んでおり、会場で販売されました。桜の風味を感じられる爽やかな味で、好評をいただいております。当町においても、イベント等で皆様に飲んでいただく機会を作りたいと考えております。今後も引き続き乙部町とは、交流を図ってまいります。

◆公用車のNHK受信料について
本年4月、NHKよりカーナビが搭載されている公用車の受信料についての問い合わせがありました。NHKの放送受信規約では、一般家庭の場合は、世帯ごとに契約を結び、テレビの受信機が複数ある場合でも追加契約の必要はありませんが、自治体や事業所の場合は設置場所ごとに契約を結ぶ必要があるとされております。調査の結果、公用車7台が該当し、古いものでは平成26年にさかのぼり契約する必要があることが判明しました。今定例会に補正予算合計565千円を予算計上しております。なお、職員がカーナビに搭載されているテレビを視聴することはほとんどないことから、今年度中に今後のあり方について検討してまいります。

◆新型コロナウイルス感染症予防接種費用について
町では、年度当初に各戸へお配りした「保健衛生事業ガイド」に当該予防接種費用の助成額について、65歳以上の高齢者と60歳以上65歳未満の方で心臓などに障害がある方へ11,300円(国8,300円、町3,000円)を助成することでお知らせしておりました。その後、国からの助成は、低所得者を除き実施しない旨の方針に変わったことを受け、助成金額を7,800円に変更することとしております。これに伴い本人がお支払する自己負担額が接種料金により異なる場合がございますが4,000円から7,800円相当に増額になります。当該予防接種を受ける予定の方には負担増となってしまいますが、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

◆台湾新北市4校との姉妹校締結について
8月20、21日の日程で義務教育学校と台湾新北(しんぺい)市にある4校と姉妹校の締結を行いました。20日は金山(きんざん)地区にある金美(きんび)国民小学と金山高級中学の2校と、21日は烏来(うーらい)地区にある烏来(うーらい)国民中小学と徳拉(とらなん)楠民族実験小学の2校と締結しました。いずれも締結式では熱烈な歓迎を受け、各地区の区長同席のうえ署名を交わしております。また21日は新北市政府教育局も訪れ、局長代理の黄麗鈴(こうれいりん)さんをはじめ多くの関係者と交流を深めました。これからの学校交流については、双方の学校で協議して決めることになりますが、台湾修学旅行での学校訪問やオンライン交流などを想定しており、子どもたちの国際理解教育が一層充実することを期待しています。