- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年1月号
仙北街道を語る会
・・歴史街道を肌で感じたい・・
ふるさと会が「縁を持つ」県境を越えた交流会。岩手県の胆沢町(現奥州市)と金ケ崎町。秋田県の湯沢市と東成瀬村。ふるさとを思う共通意識が「仙北街道を語る会」発足に結びついた。
2019年(令和元年)、文化庁が選定する「歴史の道百選」に仙北街道(胆沢・下嵐江から東成瀬村・手倉御番所跡まで)が追加選定された。「歴史の道百選」は1996年(平成8年)に全国78カ所を選定。それ以来、23年ぶりに「仙北街道」を含む36カ所が追加され、百選(114カ所)はこれで完了(文化庁は今後追加しない方針)という。
その年(令和元年11月)の「なるせ会」総会。佐々木村長は挨拶のなかで「仙北街道が〝歴史の道百選〞に選ばれました」と話された。県境こそまたぐが、互いの地域が共有する歴史と文化が、折からの「より一層の交流を」の思いを加速させる。総会からひと月後に「4つのふるさと会」の有志が集まり、「仙北街道を語る会」が発足した。ところが、思わぬコロナ禍の影響から、発足はすれども休止となってしまった。
休止から丸4年…コロナ禍の落ち着きに伴い、自粛を余儀なくされていた「集い」が各地で再開の兆しを見せ始めた。なるせ会も4年ぶり(令和5年)の総会を浅草で。総会の後の二次会は、「ふるさと会」の方々をお誘いし浅草の街に。初対面の方もありと、しばし雑談で盛り上がりを見せていたが、いつしか「仙北街道」の話題に。と、誰彼となく「今度、いつにしようか?」と。その場で日にちを決め、その場から場所予約といった手際良さ。「語る会」を初めて耳にする横手の方が「私もぜひ参加したい」と。2回目の「語る会」は、歴史街道に深く関係する横手と十文字の方も参加。会の「和」が拡がった。
そして、昨年(先月)の12月、3回目の「語る会」を上野で。新たに、岩手・花巻(旧石鳥谷町)と秋田・由利本荘(旧鳥海町)の方に加わっていただき、また、「和」を一回り(ひとまわり)拡げられた。会員の多くは、あまり有り難くない呼称(後期高齢者)の域に達するが、是が非でも歴史街道を肌で感じたいと、身の丈の方策を思案しているところである。
まもなく完成する成瀬ダム。見込まれるダム観光に、「歴史街道」が如何に絡んでいくのだろうか。期待を膨らませる。
toko