- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県新庄市
- 広報紙名 : 広報しんじょう 令和7年3月号
~地域おこし協力隊活動レポート 卒業スペシャル~
3月31日をもって、本市の地域おこし協力隊2名が退任します。それぞれ「都市×田舎交流促進事業」「歴史・文化財資源の継承事業」を担当し、新庄のために活動していただきました。2名の隊員のこれまでの活動の振り返りや、今後についてご紹介します。
■都市×田舎交流促進事業
商工観光課 石塚 崇(いしづかたかし)
皆さんは、新庄市にどんな印象を持っていますか。私はこの3年間で、新庄には皆さんが思っている以上に魅力がたくさんあると感じました。それは「おてつたび」の存在があったからです。
現地で仕事のお手伝いをして、報酬を得ながら旅をする「おてつたび」は、まさに「暮らすように旅をすることができる」サービスです。新庄市内や最上郡内のさまざまな事業者さんを回り、受け入れ体制を整えた結果、約2年で240名ほどの方々をお迎えすることができました。
おてつたびの利用者は「初めて山形に来た」という方がほとんどでしたが、地元に戻った後も「新庄」に関する情報に反応して連絡をくれる方もいました。こうした方々が「関係人口」につながるのだと思います。「おてつたび」に限らず、都市と田舎の接点はいくらでも創れると思います。皆さんも、ぜひ新庄の良いところに目を向けて、発信してみてください。
協力隊として新庄で過ごした3年間は、人生の中でも忘れられない大切な時間になりました。これからも新庄を陰ながら応援しています。本当にありがとうございました。
■歴史・文化財資源の継承事業
社会教育課 宮本 麻衣(みやもとまい)
専門学校を卒業後、地域おこし協力隊に着任して新庄亀綾織に携わり、思い返せばあっという間の三年間でした。実際に生糸に触れて織り始めると、学校での学びとは異次元の、新たな学びが数多くありました。
とにかく生糸の扱いに試行錯誤した1年目、サンプル品やドキュメンタリー映画用の反物製作に努めた2年目、商品となる反物製作や後輩隊員への技術指導に力を入れた3年目。織るたびに新たな発見が見つかる亀綾織の技術は、身に付くまでにはまだまだ程遠く、研鑽(けんさん)を積む必要性を感じています。
専門学校時代の先輩が地域おこし協力隊に着任していたことや、深く考えずに勢いで動いてしまう性格(笑)もあり、地元から遠く離れた地での活動に、不安はありませんでした。駐車場の巨大な雪山や、除雪車が雪を押して進む様子などは、熊本では決して見ることのできない光景です。新庄に来て良かったと、そう思っています。
退任後も新庄に残り、伝承協会の一員として新庄亀綾織を織り続ける予定です。手探りな中で、これからも精進してまいります。よろしくお願いいたします!
引き続き、協力隊の活動へのご支援・ご協力をよろしくお願いします。
問合せ:総合政策課広報・地域づくり係
【電話】22-2117