- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県中山町
- 広報紙名 : 広報なかやま 令和7年5月15日号
■「過疎」ではなく「適疎」のまちづくり(1)
今月、山形県の総人口が100万人を割り込むとの見通しが示されました。1920(大正9)年以来、105年ぶりとのことです。中山町においても自然減少はあるものの、転入者もおり減少率は低く、人口減少は緩やかに進んでいるのが現状です。しかし、1万人を割り込むときは、いずれ来ると思われます。
昨年度、長崎小学校6年生と給食をともにしたとき、「人口減少について町長さんはどう思っていますか?」という、鋭い質問をしてくれた児童がいました。丁度、給食終了後は掃除の時間であったこともあり、一人ひとりの掃除の責任範囲について話をしました。「30人のクラス人数が20人になったとき、一人ひとりの責任は増えてくるよね」という話をすると、「なるほど!」という反応を示しながら各々が考えていました。「町の広さ、道路の長さ、建物の数などは変わらないけれども、維持していくためにはお金が必要。大きな問題だから一緒に考えていこう」と。
子どもは町の宝。これからの町づくりについて談笑しながら、真剣に町の未来について考えている子どもたちを誇りに思い、希望が見えたひとときでした。
中山町長 佐藤俊晴