子育て 町長コラム 温故創新

■みんなの居場所
こども食堂は2012年に東京の大田区で活動が始まりましたが、2024年末には10866か所まで増え、全国の中学校の数より多いそうです。子ども限定のイメージから、今は、だれでも参加できる食堂が増えており「地域食堂」「みんな食堂」と呼ばれ、人が繋がる温かさや安心して過ごせる「居場所づくり」の役割を担っています。
富山県のある地域食堂では、利用者の8割以上が高齢者というところもあり、自分たちのペースで月1回の開催にするなど、大きな負担になっていないことが事業の継続に繋がっているようです。
庄内町でも、2月に開催した「地域食堂(こども食堂)始め方研修会」で2つのグループの活動が紹介されました。「猿田ほっとカフェ」は、子どもと高齢者の食事を通したふれ合いの場として、また「にこにこ食堂」は、子どもが夢と希望をもって暮らすことができるよう、地域の子どもを見守り育む、子どもの居場所づくりに取り組んでいます。どちらも有志が発起人となって結成されたグループで、コロナ禍を経て、地域の中で繋がる活動が減少してしまった今、これまでの組織にとらわれることなく、様々な分野を超えて、地域を元気にする取り組みを行っていただいていると感じました。50人を超える幅広い分野の方々から参加いただき、関心の高さとともに、今後の可能性を強く感じたところです。
生きがいづくりや、地域づくりに繋がる「みんなの居場所」が増えるしくみづくりについて、地域活性化の核として活動を展開していただいているまちづくりセンターと連携しながら、今後も考えていきたいと思っています。
庄内町長 富樫透