イベント イベントレポート

■令和6年度ふくしまカーボンニュートラル実現会議総会
「ふくしまカーボンニュートラル実現会議」は、福島県2050年カーボンニュートラルの実現に向け、県民、民間団体、事業者、行政などが、オール福島で連携して取り組むことを目的として、令和5年6月に設置されました。(令和6年12月現在/219団体、学識経験者5名が参画)
令和6年12月9日(月)に福島市で開催した令和6年度総会の様子を紹介します。

《第1部 総会》
◇ふくしまゼロカーボンアワード2024(事業所版)表彰式

◇トークセッション
HEART計画株式会社 御とめ湯り 加藤貴之 代表取締役
・無駄をなくし、さらなる効率的な経営を進める中で、様々な取り組みが生まれた。
・大切なのは「減らす」ことと「創る」こと。この2つの取り組みを地道に民間レベルでも進めていくことが、世界的なSDGsやカーボンニュートラルにつながる。

国立大学法人福島大学 共生システム理工学類 川越清樹 教授
・温室効果ガス自体の寿命は、おおよそ50年から200年。若い世代への負債になってしまうため、このまま放置するわけにはいかない。
・カーボンニュートラルの実現には「続けること」が一番重要。楽しく継続できる工夫をしながら、緩和策にも適応策にも取り組む必要がある。

内堀知事
・まずは「知る」こと、その上で考えて「自分にできることから行動する」こと。この継続と、この輪を広げていくことが、カーボンニュートラルの実現につながる。
・未来の子どもたちのために今を生きる我々が何をできるか、その決意が大事。危機意識と希望の両方を持って、また明日から取り組みを進めてほしい。

《第2部 講演》
演題:カーボンニュートラルの世界的潮流と地域脱炭素における福島県への期待
三菱UFJリサーチandコンサルティング株式会社 吉高まり フェロー
・社会課題解決のため、企業や金融機関にとって、カーボンニュートラルは非常に重要なコミュニケーションツール。中小企業にも対応が求められる。
・地域でのカーボンニュートラルの実現に向けては、あらゆる関係機関が一緒に取り組む必要がある。その中で、地域の金融機関の役割は大きい。
・実現会議が一つのエンジンとなって、県全体で、GXの新たな波の中で産業を興していくような、これまでとは違う福島県の姿を期待したい。

◎「GX」とは?
グリーン・トランスフォーメーションの略語。化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のことです。