文化 白河かるた 札でつながる今・昔 四枚目「白河駅」

大正(たいしょう)の
ロマン漂(ただよ)う
白河駅(しらかわえき)

白河に鉄道が開通したのは明治20年7月16日です。すでに鉄道が敷設されていた黒磯から延伸し、郡山まで開通したことにより、上野と白河が約6時間半で結ばれるようになりました。
明治19年12月時点で黒磯まで開通していたため、約半年の期間で郡山まで路線を延伸したことになります。
この開通は、関東甲信越から東北南部を通過する皆既日食の1か月前のことであり、観測を成功させるため国家的事業として取り組まれたものでした。大型の観測機材を持ち込んだアメリカの観測隊のほか、多くの見物人が白河に集まりました。
白河駅はその後、大正10年に現在の場所に造り替えられ、今では全国でも数少ない大正期の木造駅舎となっています。
木造平屋建ての赤い瓦屋根にステンドグラスをしつらえ、日本文化と西洋文化が融合した当時最先端のモダンなデザインは、人々を郷愁へといざなう大正ロマンを今に伝えています。
令和3年に白河駅は改築100周年を迎えました。東北新幹線の開業により、主要駅としての機能は新白河駅に移りましたが、白河駅が結んだ100余年の軌道は、色あせることなく続いています。
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