くらし Q(キュー)ちゃんの、つぼくら先生! 放射線のこと教えてコーナー

Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授

■紫外線と放射線ってどんな関係?
Qちゃん:僕、夏休みの間もたくさん外で遊んで、真っ黒に日焼けしたんだけど、日焼けの話でよく聞く、紫外線ってどんなものなの?放射線と関係があるのかな?

つぼくら先生:実は、紫外線と放射線はどちらも「電磁波」というものの仲間なんだよ。紫外線は波長が放射線より長くて、皮膚表面に吸収されやすいから、日焼けなどの原因になるよ。逆に、放射線は紫外線より波長が短いから、皮膚表面を通り抜けて、体の中の深いところまでダメージを与える力が強いんだ。

Qちゃん:日焼けしすぎたときに皮膚がヒリヒリ痛いときがあるけど、あれは放射線は関係ないの?

つぼくら先生:ヒリヒリ痛むのは、紫外線の影響で皮膚がダメージを受けたからで、放射線の影響ではないんだよ。

Qちゃん:それを知って安心したよ。でも、紫外線と放射線は仲間だから、日焼け止めを塗って肌を守ることで、外部被ばくの対策はできないの?

つぼくら先生:残念だけど、日焼け止めは放射線には効果がないんだ。ただ、紫外線を浴びすぎると皮膚の劣化や老化、皮膚がんなど別の病気リスクが高くなるから、日焼け止めを塗ることは大事だよ。

Qちゃん:放射線と紫外線、それぞれの対策が必要なんだね。紫外線は、日焼け止めを塗る、放射線には、なるべく線量の高い場所には近づかないようにする、とかだね。

つぼくら先生:そのとおり。自分が生活している場所の空間線量や、自分の被ばく量を知っておくことが大切だよ。

Qちゃん:わかったよ。市の空間線量測定結果を気にしたり、Dシャトルでの外部被ばく測定を受けたりして、日頃から身の回りの線量に注意するようにするよ。

出典:環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和6年度版)」

◇今回Qちゃんが分かったこと
・放射線と紫外線はどちらも電磁波の一種であること。
・日焼け止めは紫外線から肌を守る効果はあるが、放射線から身を守る効果はないこと。
・自分が生活している場所の空間線量や、自分の被ばく量を知っておくことが大切だということ。

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