子育て いくぞ、全国制覇!聖光学院野球部の戦い

~花よりも、花を咲かせる土となれ~

ユニフォームに伊達市を掲げ、全国の舞台で活躍する聖光学院野球部。「不動心」の精神で培ったチームワークは相手を圧倒するほどの凄みとなり、他の追随を許さない。
今年も勝負の夏が近づいた。全国の舞台で日本一として名を轟かせるため、聖光学院野球部は日々たゆまぬ鍛錬を続けている。
大会を目前に控えた今、東北一を記録した斎藤監督、そして、チームのキーマンとなる仁平主将と竹内前主将に話を聞いた。

◯今春の甲子園の戦績

・春季東北地区県大会 優勝
・春季東北地区大会 ベスト4

◆東北勢最多 甲子園通算31勝を記録 斎藤智也監督にインタビュー
~聖光学院野球部監督 斎藤 智也(さいとうともや)さん~

Q 今年のチームの印象は?

今年は「野球好きなチーム」です。追求心があり、選手の伸びしろ的にもよく成長してきてくれています。また、練習でも試合でも、戦いに入った時のスイッチが強みです。「今日は集中力ないな」とか「テンション低いな」ということがあまりなく、やることはきちっとやっていて、ヘタレ試合がないんですよ。

Q ライバルチームはいますか?

ライバルは“聖光学院”です。自分たちの戦いに負けなければ結果はおのずとついてきます。相手を意識東北勢最多甲子園通算31勝を記録斎藤智也監督にインタビューするあまり、自分が定まらないのであれば、『自分』というものが定まるように練習を積み重ねていくべきです。

Q 甲子園春夏通算31勝、東北勢最多の監督となったお気持ちは?

あまり意識はしていませんでしたが、励みにはなっていました。今は着々と若い指導者が育ってきているので、きっと簡単に追い越されるだろうと思いますよ。

Q 指導で大切にしていることは?

野球に限ったことではありませんが、人間がプレーしている以上、その人間の雰囲気や空気感というものが表に出てくるものです。だからこそ、『人間的に成長すること』をモットーに指導しています。

Q 選手に意識して欲しいことは?

仲間への思いやりと感謝です。仲間のことを好きにならないとチームに亀裂が生じますからね。応援したくないと思われるような選手では駄目です。自分中心でプレーするような人間は応援されませんから、指導においてもそういった人間性の教育に時間を割くことが多いですね。

◆日本一を目指すチームの要 竹内啓汰前主将、仁平大智主将にインタビュー
~3年 竹内 啓汰(たけうちけいた)さん・3年 仁平 大智(にへいたいち)さん~

Q 新主将に仁平君を選んだ理由は?

自分が主将を任されていたとき、チームを上手くまとめられなかった自分を支えてくれていたのが仁平でした。多くの場面で相談していましたが、自分とは違う観点を持ちながら、すごく広い視野で周りを見てくれていて、人柄も良く気遣いもできる。主将を任せられるのは仁平しかいないと思いました。

Q 今の聖光学院には何が必要?

日本一を掴み取るためには「日本一のチーム力」が必要だと思っています。そのためには、負けられない理由や戦う理由、相手がどうこうじゃなく自分たちの中に芽生えてくる思いを確かめ合い、さらに横のつながりの強いチームへと成長していきたいです。

Q 夏大会への意気込みは?

当然、目指すは日本一です。その中で、自分たちの色を出し、チーム力で戦うことが目標です。主将として、自分から出す空気感や姿勢でチームを引っ張っていきたいと思います。

Q 今後どんなチームにしたい?

技術面でまだまだ成長が必要です。動作一つ一つにおいても、一人一人がこだわりを持って追求していくことが必要です。
今年は選手それぞれの個性が強いチームだと思います。その上で、誰かの不調を別の誰かが補い合えるだけのチームワークがあります。夏に向け、より人間として成長することにより、チームとしての強みをさらに強化していきたいです。