- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県伊達市
- 広報紙名 : だて市政だより 2025年7月号
◆自主防災組織とは…?
地域住民が、「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識に基づき、自主的に結成する防災組織です。本市の自主防災組織の結成率は約62パーセントとなっており、年々増加はしておりますが、まだ結成をしていない自治会・町内会なども見受けられます。
地震、水害、土砂災害など、災害はいつ私たちを襲うか分かりません。たとえ被災しても、誰ひとり欠けることなく今の日常を取り戻せるように、災害が発生しやすい出水期(6月〜10月)に備えて、改めて「自主防災組織」について学んでみましょう。
《自主防災組織の活動例》
▽平常時
・防災知識の普及
・地域の災害危険箇所の把握
・防災訓練の実施
・火気使用設備器具などの点検
・防災資機材の備蓄と整理・点検
▽災害発生時
・ 災害情報の収集
・住民への迅速な伝達
・出火防止と初期消火
・住民の避難誘導と安否確認
・被災住民の救出・救護
・給食・給水 など
◆補助金もあります
自主防災組織の取り組みに活用できる補助金が大きく分けて2種類あります。
補助金の活用、詳細などについては防災危機管理課までお問い合わせください。
《自主防災組織への補助金(自主防災組織資機材整備等事業補助制度)》
(1)防災訓練の補助
対象経費:訓練会場使用料、防災マップ作成費用、炊き出し訓練食材費用 など
補助率(※):対象経費の8割(上限額あり)
要件:年度中1回のみ申請可能
(2)資機材・備蓄品などの補助
対象経費:懐中電灯やポータブルトイレなどの資機材の購入費、アルファ米や保存水などの備蓄品の購入費 など
補助率※:対象経費の10割(上限額あり)
要件:複数要件あり
補助金を受給するためには事前に申請書などを提出する必要があります。補助対象の可否も含め、あらかじめ防災危機管理課にご相談ください。
自主防災組織資機材整備等事業補助制度についての詳細はこちらから
→ 市HP
※広報紙P.7に二次元コードを掲載しています。
◆お聞きしました!最前線の声 パート(1)
〜布川一番組防災会(月舘地域)〜
布川一番組防災会会長 齋藤 義弘(さいとうよしひろ)さん
月舘町布川一番組防災会は平成30年に設立しました。その翌年に発生した令和元年東日本台風の際には、広瀬川増水による越水が起こり、避難所への道すら閉ざされる事態となりました。災害の恐ろしさを身をもって体感したことで、組での防災意識が高まるきっかけとなり、組で自主避難所を開設し災害対応することの重要性についても組内で改めて認識しました。それにより令和2年には、布一公民館を自主避難所とすることを確認し、開設基準と運営および避難誘導の役割分担を取りまとめ、組に周知を行いました。
毎年、台風シーズンを控えた8月に防災訓練を実施していますが、訓練の内容は地域の実情に合わせた内容にしなくては意味がありません。昨年度には、布川一番組では防災マップの見方を防災専門官に講話いただき、実際に地域の危険箇所を参加者で見てまわるとともに、訓練に参加できない避難要支援者に、災害時の避難誘導担当者から避難方法についての声かけを行いました。
災害時、重要になってくるのは「共助」の意識です。毎年の訓練などで地域住民の意識を高めておくことが必要だと思います。
◆お聞きしました!最前線の声 パート(2)
〜石田地区防災会(霊山地域)〜
自主防災組織を設立した当初、補助金で炊き出し用の釜などを購入しました。また、備蓄食品の保存期限が過ぎる5年ごとに買い替えの費用を補助していただいています。災
害備蓄品はいざという時のために備えておかなければならないものですが、どれも高価なものです。また、食品ともなれば定期的に買い替える必要もあります。それらを補助していただけるのは非常に助かりますね。
◆防災士になりませんか
地域防災の担い手として、家族や地域、職場を守る知識や技能を身につける民間資格が「防災士」です。
市では防災士資格取得にかかる費用を補助しています
令和6年7月号では、実際に防災士資格を取得した人の声を聞いています。
・防災士資格取得補助(市HP)
・防災士登録(市HP)
※広報紙P.7に二次元コードを掲載しています。
◆出前講座も承ります
防災について専門的な知識を持つ「防災専門官」が地域に出向き、防災訓練や講習会で講座を実施したり、さまざまな防災活動の支援を行ったりしています。派遣を希望する団体は防災危機管理課にご相談ください。
問合せ:防災危機管理課危機管理係
【電話】575-1197
自主防災組織の結成にかかる手続きは、市ホームページをご確認いただくか、防災危機管理課までお問い合わせください。
※広報紙P.20に市HPの二次元コードを掲載しています。
問合せ:防災危機管理課危機管理係
【電話】575-1197