くらし 市長コラム 第78回

「からだの健康は “歯”の健康から」

私は、約3カ月に一度、定期的に歯科医院に通っています。歯茎の状態や噛み合わせ、磨き残しなどを診てもらっています。
私が歯の健康を特に気を付けるようになったのは、令和4年10月に市が開催した「健幸づくり講演会」がきっかけでした。NHKの「ためしてガッテン」の専任ディレクターとして、長年番組制作に携わっておられた北折一(きたおりはじめ)先生を講師に招き、「健康法のウソほんと!」と題し、メタボや認知症の予防などについて分かりやすくお話しいただきました。「ためしてガッテン」は、テーマをさまざまな角度から捉え、分かりやすく伝える番組で、まさしく「合点」と頷きながら皆さんもご覧になっていたのではないでしょうか。
講演の中で、私が特に“なるほど”と思ったのが、「食事は50回以上噛む」ということです。よく噛むことで野菜など食べ物の味が分かり消化が良くなる。

また、噛むことで歯が丈夫になり脳の活性化にもつながる。などなど、“良いことづくめ”であることを教えていただきました。
実際、講演を聞く前は、10回程度噛んだら飲み込んで(流し込んで)いて、どちらかというと食べ過ぎだったのですが、講演後に、「50回以上噛む」を実践したところ、食べる量も抑えられ、体重も標準体重に戻りました。とても体調が良いのは“よく噛む”を実践したことと、歯を健康に保つために定期的に診てもらっているからだと思っています。
皆さんも、自身の健康のためにさまざまな取り組みを行っていると思いますが、その中に「歯の健康」を加えてほしいと思います。自分の歯で何でもおいしく食べることができ、それが心身の健康にもつながる。一石何鳥にもなる健康法ですので、ぜひ実践していただきたいと思います。

須田 博行