文化 【連載】昭和村の歴史と文化~第33回~

菅家 博昭(大岐)

◆8月23日、24日の行事集中日
8月23日午前10時~正午、下中津川昭和村公民館の「昭和村歴史講座第1回『公私摘要』から紐解く昭和村の歴史(1)南山(みなみのやま)御蔵入(おくらいり)から、南山御役知(おんやくち)へ」。講師は奥会津博物館文化財専門員の渡部康人氏(1960年会津田島生)。たいへん有意義な講座でした、2回目の9月20日は秋彼岸の切り花出荷繁忙期のため出席できなかったが、10月11日の3回目講座には出席する。古文書の文字解読だけでなく歴史的背景に時間をかけ解説されるので、郷土を理解できる歴史講座で新しいスタイルでした。同日公民館では、昭和村と宮古島のからむしの映画の上映会と公開座談会が開催されている。三島町では、間方の山の暮らしの記録映画の上映会が開催されている。
8月24日は、佐倉の道の駅しょうわ・織姫交流館で、沖縄県宮古島市から来村されている4名の方による、からむしの繊維取り出しに関する体験交流会が開催され多数の方々が集まった。
私は92歳の父・清一(せいいち)と一緒に参加した。役場担当の方から説明を受けたほか、宮古島からクール宅配便で送ったという現地のカラムシ(刈り取り、折りたたみ)が水にひたされている場所も見た。現役でこの夏もカラムシの刈り取り、剥ぎを行っている父が、この繊維を剥いだところ「良い繊維だ。皮が薄く、よく剥げる」と感想を語った。
会場では、宮古島の人たちが昭和村のやり方でカラムシ引き、宮古島から持参したミミガイを利用した宮古島のカラムシ繊維の取り出しを体験した。
大芦の佐藤孝雄さんがご自身のインターネットブログに以下の報告をされているので紹介する。
大芦家閉店後、昭和村公民館へ。15時55分から17時10分まで、宮古島の方々の座談会があった。午前中は、昭和村の映画「からむしのこえ」の上映。午後は、宮古島の「ブーンミの島」の上映があったが、大芦家の営業があるため欠席。座談会の司会は「ブーンミの島」の監督春日聡さん。登壇者は、浦崎美由紀さん、神里佐千子さん、宮国利恵さん、羽地直子さんの4名。全員、宮古島で織物事業に関わっておられる。
座談会の前に、ホールにおられた浦崎さんにごあいさつ。浦崎さんは、昨年12月に開かれた交流会にも岩本大輔さんと一緒に参加されていて、大芦家にも来られたので面識がある。浦崎さんに「今回、岩本さんは参加されなくて残念ですね」と話すと「織物事業協同組合の仕事があるので」とのこと。ちなみに、浦崎さんは、宮古織物事業協同組合の理事長でもある。また、今回登壇された羽地直子さんは浦崎さんの母親とのことだった。