くらし [特集]やっぱりわが町、双葉町。(2)

■これからの双葉町に望むこと
(高橋)これから双葉町に「こんなものがあったらいいな」「こうなったら嬉しいな」という希望はありますか?

(佐藤)切実に欲しいのは歯医者さんですね。あとは、夜に帰宅する時、もう少し街灯が増えると安心です。

(伊澤)床屋さんと、気軽に立ち寄れる飲食店がもっと増えると嬉しいですね。

(加藤)子どもたちが遊べるような、地形を生かしたアドベンチャー施設みたいなものがあったら、町に立ち寄るきっかけになるかもしれません。

(伊澤)年齢を問わず、みんなで気軽に集まって汗を流せる屋根付きの多目的広場のような場所があるといいですね。

(高橋)町では帰還に向けて色々と支援策を用意していますが、皆さん活用はされましたか。

(伊澤)住宅の再建に金銭的な支援を受けることができたので、とても助かりました。

(佐藤)双葉町内に家を建てたいと考えている人にとっては各種の支援策があるのはありがたいですね。

(國分)こういった支援策は本当にありがたいです。

■やっぱり双葉はいいね
(高橋)最後に「町に戻ってきて良かった」と感じる点を教えてください。

(國分)とにかく静かで、のんびりできます。都会の喧騒から離れて、ゆったりとした時間を過ごせるのがいいですね。

(伊澤)町が少しずつ変わっていく様子を日々感じながら、季節の移ろいを穏やかに眺める。そんな当たり前の日常が、今はとても楽しいです。

(佐藤)「双葉町ってほっとするよね」という感覚が一番ですね。色々な場所で暮らしましたが、やっぱりここが自分の居場所なんだなと感じます。

(加藤)震災前は当たり前だった人との繋がりが、一度離れたからこそ、より温かく大切なものだと感じられるようになりました。

(高橋)私も、いわきにいる時は時間に追われる感覚がありましたが、ここに戻ってくると不思議と心が落ち着きます。鳥のさえずりや虫の声、車の音でさえ、どこか懐かしく感じますね。

1時間半ほどの短い時間でしたが、それぞれの生活の中で感じる双葉町の良さや、未来への希望が語られました。
ふるさとで暮らす喜びを噛み締めている様子が印象的でした。

■町へ帰還される方向けの支援策を紹介します
双葉町では帰還に向けた経済的負担を軽減するための各種支援策を用意しています。ぜひ、ご活用ください。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

▽各種支援策の例
・帰還促進住宅支援事業補助金 最大800万円 ※新築の場合
避難されている町民が帰還するために新築住宅または中古住宅を取得した場合に福島県と共同で補助金を交付します。新築住宅、中古住宅で補助金額が異なります。賃貸を目的とする住宅は対象外です。

・住宅修繕等支援事業 最大300万円
帰還される場合に限り長期にわたり維持管理ができず、損壊等の被害が生じた町内の住宅の修繕等に対して補助金を交付します。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

・ふるさと帰還等支援事業補助金 最大15万円
震災当時の町内居住者が避難先住宅などから町内の自宅などに引っ越しをされた場合の費用に対して補助金を交付します。町外間での引っ越しや二地域居住の場合は対象外です。

・住宅清掃費補助金 最大30万円
避難指示解除区域にある住宅を清掃するため、清掃業者に依頼した際に発生する費用を補助します。交付は1住宅1回限り。

・被災者生活再建支援制度 最大300万円
家屋被害認定調査で「全壊」、「大規模半壊」などの判定により支援金額が変わります。
解体前に家屋被害認定調査を受ける必要があります。

問合せ:住民生活課
【電話】0240-33-0126

・双葉町民間賃貸住宅新築等促進事業 最大1億円
双葉町内に賃貸住宅を建設し、所有者となる法人または個人に事業補助金を交付します。用地取得費や建物本体、外構工事も補助の対象になります。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問合せ:復興推進課
【電話】0240-33-0127

上記も含めてご不明な点がありましたら、枠内の問い合わせ先までお尋ねください。