くらし [特集]始めませんか、減塩生活。(2)

■「食改さん」をご存じですか?
減塩をはじめとして毎日の食生活に困りごとはありませんか。そんな時、地元には「食生活改善推進員」がいます。
その原点は戦後の食糧難の時代。
国民の栄養改善を目指して行政と住民が一体となり、活動をスタートさせました。
食生活が豊かになった現在、「食改(しょっかい)さん」の愛称で親しまれる推進員はその役割を変え、生活習慣病の予防や食育、高齢向けのメニュー考案など地域や世代に合わせた活動を展開しています。
食を通じて健やかな暮らしと人と人のつながりを育む地域の仲間です。ぜひ活動にご注目ください。

■双葉町でも「食改さん」が活躍しています
9月27日、町民体育祭の会場で、双葉町の食生活改善推進員の皆さんが「減塩=塩分を摂り過ぎない生活」を呼びかけました。
ブースでは「自分はどのくらいの濃度で塩味を感じるのか」をチェックできる体験が行われました。0%から1.6%までの塩分濃度が違う試験紙を口に入れて自分の味覚の特徴を確認するものです。これにより、塩分を摂り過ぎない工夫に繋げることができます。
体験した方は「薄味だと少し物足りない」、「健康のために減塩をがんばりたい」「1.6%の濃度でも塩味を感じない」などそれぞれの感想を話していました。
さらに1日にどれだけの塩分を摂取しているかを実際に体験するコーナーも設けられ、普段は目で確かめることのできない塩分量を目で見て確認できました。
今回のイベントでは楽しみながら「自分の味覚を知る」、「塩分量を実感する」ことができました。小さな工夫で減塩はできます。未来の健康のために、今日から少しずつ「減塩生活」を始めてみませんか。

■食改さんにインタビュー
双葉町で地域の健康づくりを支える
食生活改善推進員 志賀 徳子さん(下長塚)

Q:食生活改善推進員として活動を始めたきっかけを教えてください。
A:「料理に興味があった」ことがきっかけです。震災前は活動の一環として月1回程度、健康に配慮した食事作りを行っていましたが、震災後は活動を休止していました。

Q:活動を再開されたきっかけは。
A:避難指示が解除されたことを契機に活動を再開しました。料理を通した健康づくりへの情熱が原動力になっていると思います。

Q:現在の活動の柱となっている取り組みは何ですか?
A:減塩活動の周知です。食生活改善推進員とは別に、私が所属している「白ゆり婦人学級」でも減塩活動を呼び掛けています。

Q:最近おすすめしている減塩レシピがあれば教えてください。
A:「酢タマネギ」です。スライスしたタマネギを酢に漬けたもので、そのまま食べても美味しいですが、サラダのトッピングや炒めたお肉のソース代わりにも使えるので減塩にもつながります。

Q:減塩を成功させるためのコツはありますか?
A:減塩は感覚でやってもなかなかうまくいきません。調味料を使う場合は計量スプーンなどを使い、きっちり測ることが減塩に繋がります。

Q:活動を通じて得られたことはありますか?
A:たくさんの人と出会い、学びあえたことがとても楽しいです。

Q:最近の活動で印象的だったことはありますか?
A:震災後に初めて新しいメンバーが加わったことです。今後の活動に弾みがつくと期待しています。

Q:今後の展望・活動について教えてください。
A:食生活改善推進員の活動を始めたころから、塩分の摂取量が多いと感じていました。まずは減塩を呼び掛けて、地域の健康につなげていきたいと思います。

■食生活改善推進活動に参加しませんか?
「減塩って大事なのはわかるけど、どうすればいいの?」、「家族の健康を守りたい」、「地域のために何かしたい」そんなあなたにぴったりなのが、食生活改善推進員です。
推進員は食や健康に関心がある方なら、どなたでも参加できます。

▽活動内容
・イベントでのブース運営
・簡単な調理講習
・情報発信など
仲間と楽しく学びながら、地域の健康づくりに貢献できます。

問合せ:健康福祉課 健康づくり係
【電話】0240-33-0131